ソニーは、同社が他のPCメーカーに提供しているノート用バッテリに不具合が発生したため、各PCメーカーが自主回収を行うと発表。さらに、同社はそれに協力をしていくとのこと。これは、ソニー製リチウムイオン電池セル(2.15Ah)を使用しているノートPCで、発煙・発火を含む過剰発熱の事故が発生したことを受けての措置。

この事故は全世界で40件発生しており、そのうち軽度のやけどが4件、軽度の器物損傷が21件起きたという。日本での事故発生の報告はいまのところない。

回収する予定のリチウムイオンバッテリは、全世界で約100,000個、日本市場では約2,000個となっている。当該セルの事故発生率は、現在0.000016%だという。

原因は、2004年10月から2005年6月の期間に行われた製造ライン調整が、電池セルの品質に影響を与えたものだと、同社は推定している。また、この回収対象となるバッテリは2006年に起きた同様の不具合のものとは別のタイプのバッテリ。

同社のVAIOシリーズについては、今回の自主回収の対象となった電池セルを使用していないため、回収・交換の必要はない。