毎日コミュニケーションズは23日、『いつのまにか変わってる地理・歴史の教科書』を発売する。定価は1,365円。

『いつのまにか変わってる地理・歴史の教科書』(1,365円)

本書では東京書籍や山川出版社といった高校で使用される歴史教科書分野でシェアの高い出版社の教科書を著者である加藤ジェームズ氏が調査。記述内容の変遷に関し、時代背景等を踏まえながら「なぜ変更点が生まれたのか」について解説している。

調査したのは1970年発行から2007年発行まで38年分の教科書。著者が教科書図書館に通い詰めて丹念に調べたという。その結果、現在の教科書では仁徳天皇陵が大仙古墳と表記されていたり、四大工業地帯が三大工業地帯に変更されているというような、"当時の常識"が知らないうちに変更されている事実が浮かび上がってきたとしている。

同社の担当編集者は「企画を立てたときは、踏絵(ふみえ)が絵踏(えぶみ)に変わっているなど、いくつかは思い浮かんでいましたが、まさかこんなに(変更点が)あるとは思っていませんでした。いい意味で予想を裏切られました。私自身、編集していてとても楽しい一冊でした」とコメントしている。

自分が常識だと思っていたことが現在の教科書で常識ではなくなっていると、いささかショックは受けるが、読み進めずにはいられなくなる一冊といえるだろう。

大阪府にある日本最大級の前方後円墳の名前は何?

日本の中心工業地帯をまとめて何大工業地帯と言った?