東武鉄道と新東京タワー社は10日、新東京タワーの正式名称を「東京スカイツリー」に決定したと発表した。4月1日~5月30日に実施された全国投票の結果、2位の「東京EDOタワー」を1,514票差をつけて、最多投票数を獲得した。また同日、新東京タワー社は東武タワースカイツリー社に名称を変更すると発表した。
有識者10人による新タワー名称検討委員会が全国から公募した名称案から6件の名称候補を選出。Web・はがき・携帯電話による全国投票を実施したところ、11万419票(うち有効投票数は10万9,706票)を集めた。
候補案別投票数は以下の通り。
東京スカイツリー | 32,699票 |
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東京EDOタワー | 31,185票 |
ライジングタワー | 15,539票 |
みらいタワー | 13,915票 |
ゆめみやぐら | 9,942票 |
ライジングイーストタワー | 6,426票 |
投票者は男性が53.4%と女性(44.9%)を若干上回った。また年齢では30代が30.9%と最も多く、続いて20代以下(24.2%)、40代(21.6%)、50代(13.2%)、60代以上(9.5%)と続いた。
居住地域別では東京都が24.5%でトップ、続いて埼玉県(15.1%)、神奈川県(8.0%)、千葉県(7.6%)の順となり、関東圏が多い結果となった。なお、海外からの投票はなかったとのこと。
新東京タワー社の宮杉欣也社長 |
東京スカイツリーの名称について、新東京タワー社の宮杉欣也社長は「50年後も100年後も皆さんに愛され、親しまれ思い出に残る名称となるよう願っております」と期待を込めた。また、新タワーのデザイン監修を手がけた澄川喜一氏は「東京スカイツリーは、空に向かって立ち上る大樹をイメージしたデザインです。多くの皆さんが樹(ツリー)をイメージしてくださったことはデザイン監修者としてうれしい限りです」とした。
新タワーは7月より工事着工。竣工は2011年11月で、3年半の工期を予定している。2009年11月にはタワーの鉄骨200mが組まれ、2010年11月には411mの第2展望台まで建設が終了するとしている。オープンに関しては2012年春が見込まれている。