米Sun Microsystemsは5月29日(米国時間)、現在ドイツのベルリンで開催されている「LinuxTag 2008」において、オフィススイート「OpenOffice.org (OOo)」向け拡張プラグインを新たに100種類以上公開したと発表した。

OOo向けのプラグインはExtensionと呼ばれ、OOoのExtension Repository上からダウンロードが可能になっている。ExtensionはJavaで記述されたプラットフォーム非依存のコードで、どのプラットフォームの製品に組み込んでもそのまま動作させられる。今回新たに追加されたのは、Template Packs、Report Designer、Tools for Professional Writers、Translation、Presentation Compressionなど。またOOo 3.0で投入される機能の2つが、数週間内にもExtensionとして提供される予定だという。1つはSun Presenter Consoleで、プレゼンテーションを行う際にノートや次のスライドの内容、時間などを手元のスクリーン上で確認できるというもの。2つめがSun PDF Import Extensionで、この機能によりPDFファイルのOOoへの取り込みと編集が可能になる。

Sunはまた、5月8日に公開したMac OS X版の「OpenOffice.org 3.0 Beta」が、これまでに多くのポジティブなフィードバックを得ていることも明らかにした。同ベータは現在、Windows、Linux、Solaris、Mac OS X向けのバージョンが提供されており、Mac OS Xのネイティブ描画モードであるAquaに対応するのはOOo 3.0が初となる。Aqua準拠のほか、OS XのアクセシビリティAPIのサポートやVoiceOver Screen Readerへの対応など、Mac OS Xの標準機能の数々を活用するような形でパワーアップが図られているのが特徴だ。