POPFile開発プロジェクトは26日、マルチプロトコル対応のメールフィルタ「POPFile v1.0.1」をリリースした。GPL準拠のオープンソースソフトウェアとして公開され、日本語版開発チームのWebサイトでは、WindowsとMac OS X向けにバイナリパッケージの提供が開始されている。

今回のリリースは、2007年12月にリリースされたバージョン1.0のアップデート。メールヘッダ (To、Cc、From) に極端に長い文字列を持つメッセージを扱うとき、異常終了してしまう問題など、リリース後に確認されていた不具合が修正された。インストーラの改良や、中国語 (簡体字 / 繁体字) の言語ファイルが更新されるなどの言語サポートも向上している。

なお、前バージョンのv1.0は、Google Gmailで使用されるGmail IMAPのサポートや、日本語メッセージを分析する機能の改善、管理画面のインターフェイスの改良など、それまでのバージョン (v0.22.5) から大幅に機能が向上したメジャーリリースとなっている。

POPFileは、ナイーブ・ベイズ理論に基づき分類を行うメールフィルタ。インターネットメールで使用されるPOP3 / SMTP / NNTP /IMAP 4の各プロトコルに対応、プロキシおよびフィルタ機能を提供することにより、ほとんどのメールクライアントソフトで迷惑メール除去用のフィルタとして活用可能。メールの受信 / 分類を繰り返すことにより分類精度が向上する仕様 (学習効果) により、高い確率で迷惑メールを除去できる。