10日公開の映画『同級生』の舞台挨拶が2日、都内で行われ、中村優一、桐谷美玲、桜庭ななみ、深川栄洋監督が登場した。

写真左から、深川栄洋監督、桐谷美玲、中村優一、桜庭ななみ

中村が「落ち着き過ぎる子より、希実のような子が好きですね。追いかけたくなるというか」と語ると、客席の女性ファンらからはざわめきが

同作は、雑誌『JUNON』が主催する「第1回JUNON恋愛小説大賞」の優秀賞を受賞したケータイ小説の映画化作品で、『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)で仮面ライダーゼロノス役を演じた人気上昇中の中村優一が主演することで話題の映画。主人公の高校生・柴原潤が、顔も知らない女の子・ジュンと偶然メル友になり、メールのやり取りを重ねるうちに本気で恋をしていく姿を描く。

中村は「1カ月という短い撮影期間の中で、朝から晩まで撮り続けて完成にたどり着きました」とホッとした様子ながらも「まさか主題歌を歌うとは思いませんでした。本編が終わっても僕の歌が最後に始まっちゃうから気が抜けないです(笑)」とファンにとっては楽しみな話題だが、本人は恐縮しきりだった。

希実とはケンカばかりしてしまう潤だったが、必死で負けずに闘病生活を送る希実に勇気づけられていく

潤とは反りが合わない入院中の希実を演じた桐谷は「病人の役なので、メイクで顔色を悪くしてもらったんですけど、ロケ先の病院の先生から、本気で『あの子は大丈夫か?』と心配されるほどでした(笑)」と振り返った。また、希実の妹・由紀を演じた15歳の桜庭は映画初出演。「初めての映画で緊張しました。でも、美玲さんが台本を一緒に読んでくれたりしたので、楽しく演じられました」と笑顔で挨拶し、昨年芸能界入りしたばかりの新人らしく、はにかむ表情を時折見せていた。

「潤と言い合いになるシーンは1カットで撮ったのでセリフを覚えるのが大変でした。3人で"コソ練"(陰で練習)して乗り切りました(笑)」と桐谷

好きな男性のタイプを訊かれて「まだどんな人が好きなのかわからないです」と桜庭が言うと、女性で埋めつくされた客席からは「かわいい~~」という声が上がった

なお、同日に公開される『体育館ベイビー』は、『同級生』と同じ原作者による物語で、こちらも深川監督によって製作され、舞台や主人公も同じという設定で物語が展開する。潤や希実を別の視点から描き、2つの作品がリンクするという新たな試みが行われた。

『同級生』、『体育館ベイビー』は10日よりシネマート六本木・新宿ほかにて全国順次ロードショー。