インテルは9日、高齢者パソコンユーザーの集まりである「コンピューターおばあちゃんの会」会員に向けた勉強会を実施した。こちらの記事で紹介した「すがもパソコン茶屋」に先立ち、インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏が、コンピューターおばあちゃんの会の大川加世子代表と会食した際、何気ない会話の中から企画された催しだという。

都内某所に「コンピューターおばあちゃん」が大集合。ちなみに、"おばあちゃんの会"なのだが、おじいちゃんの会員も多かったりする

勉強会は、コンピューターおばあちゃんの会・会員の皆さんを前に、吉田氏がCore 2プロセッサをはじめとするパソコンの主要部品の役割などを解説しながら、実際にパソコンを自作するという流れで行なわれた。吉田氏は冒頭「パソコンは自分でつくることができる。自分の手で、他にはない自分だけの1台をつくることができるのが楽しいんです」と自作パソコンの醍醐味を紹介する。

インテル吉田氏が自らパソコン自作をレクチャー。氏の自宅での愛用マシンが自作機というのは有名な話。そんなわけで講師としての実力は疑う余地がない(?)

パソコンをつくり上げて行く吉田氏の手元を見ながら、最初は「まるで手品をやっているみたい…」とつぶやいていたコンピューターおばあちゃんの会の皆さんだったが、さすがパソコンに対して相当に興味があるようで、やがては「クアッドコアってのは何が違うの」「メモリってのはどこにあるの」など、吉田氏を質問攻めに。時には吉田氏ですらたじろぐような鋭い質問が飛び出す場面も見られた。

吉田氏のアシストにより、おばあちゃん、おじいちゃんも果敢に挑戦。かなり興味深々な様子で、積極的に自作を楽しんでいた

随所に会員の皆さんの手伝いもあり、1時間ほどの作業でパソコンは完成。緊張の中の電源投入を経て、無事OSが立ち上がった瞬間には、会場は拍手と歓声で盛り上がった。今回のパソコン、実は吉田氏が自身で秋葉原に出向き、パーツを買い揃えたというものだが、勉強会を記念しコンピューターおばあちゃんの会に贈られることとなった。

緊張の静寂の後、無事OSが立ち上がると一斉に歓声と拍手が。嬉しい瞬間だ

今回のパーツは吉田氏が秋葉原に出向いて選んだものだという。CPUはCore 2 Quad、メモリは2GBなど、豪華な構成だ

参加者が同会のオリジナルステッカーを貼って完成。ちなみに、天板左上の「INTEL」は吉田氏がニコニコしながら貼ったもの。まさに世界に1台