米Encirqの日本法人であるエンサークは、組み込み機器向けの小型のデータベース「DeviceSQL Framework R3.1」をリリースした。フットプリントは24~50kバイトと小型である。今回のバージョンアップでは、複数のプロセスが1つのデータに同時にアクセスできる機能や、ローカルおよびリモートでのデータを共有するための通信機能などが追加された。

本製品は、PL/SQLに準拠した独自のプログラミング言語や開発ツールなどで構成される。今回のバージョンアップでは、複雑な検索などの処理を行っている際に、別の処理の割り込みを受け付けたり、現在行っている処理を中断して別の処理を行う機能が追加された。そのほか、1つのデータに複数のプロセスが同時にアクセスしたり、スレッド間でデータを共有している際の排他制御を自動的に行う、通信レイヤをDeviceSQL側でサポートするといった機能も加えられた。

DeviceSQLは、セットトップボックスや携帯電話などの組み込み機器で利用されている。同社によると、日本国内だけでも500万台を超える組み込み機器に導入されているという。