パソコン工房を運営するユニットコムから、ミニタワー型のデスクトップPC「SENSE-M0P5-R75G-EZX」が発売中だ。
8コア16スレッドのRyzen 7 5700GとRadeonグラフィックスを搭載した本機は、画像編集や動画編集などの負荷の高い作業も快適に行える性能を持っており、クリエイターやデザイナーのメインマシンにピッタリな製品。直販サイトでは120,980円からというリーズナブルな価格で販売されており、コストパフォーマンスのよさも魅力になっている。今回、その実機を試すことができたので、使用感やパフォーマンスなどを詳しく紹介していこう。
通気性に優れたミニタワーケースを採用
ユニットコムのBTOパソコンブランド「iiyama PC」は、ゲーマー向けの「LEVEL∞(インフィニティ)」や一般向けの「STYLE∞」、ビジネス向けの「SOLUTION∞」など多彩なラインアップを展開している。そのうち、クリエイター向けの製品が「SENSE∞」シリーズだ。1kgを切るモバイルノートPCからパフォーマンス重視のタワー型デスクトップPCまで幅広いモデルが用意されており、用途や予算に応じて最適な1台を選ぶことができる。
今回試した「SENSE-M0P5-R75G-EZX」は、そのなかでも性能バランスに優れた良コスパなモデル。拡張性に優れるミニタワーケースを採用し、高性能な8コア16スレッドのRyzen 7 5700Gを搭載しながら直販サイトで120,980円(税込)~という比較的リーズナブルな価格で販売されている。
本体サイズは幅190mm×奥行415mm×高さ357mmで、ミニタワーとしては標準的な大きさ。フットプリントはそれなりにあるが、高さが抑えられているため、机の上に設置しても威圧感は意外に少ない。筐体はブラックを基調にしたシンプルなデザインで、自宅やオフィスの空間にも違和感なく馴染むため、普段使いから仕事までシーンを問わず使用できそうだ。
本体前面にメッシュパネルが採用されているほか、左側のサイドパネルや背面にも通気孔が設けられており通気性は非常によい。そのため冷却効率もよいようで、負荷の高い処理を長時間続けてもパフォーマンスが安定しており、ファンの音も耳につきにくかった。
インタフェースは、本体前面にUSB 3.0×2のほか、ヘッドフォン端子とマイク端子を搭載。また、本体背面にはPS/2コネクタ(キーボード/マウス兼用)とライン出力、ライン入力、マイク入力、USB 3.1(Type-A)、USB 3.1(Type-C×1)、USB 3.0×4、USB 2.0×2、1000BASE-T LANポートを装備する。ディスプレイ出力は、HDMIとDisplayPort、miniD-sub15Pinを1基ずつ搭載。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブが内蔵されている。使用頻度の高いポートが充実しており、周辺機器を多用するユーザーでも不足を感じることはまずないだろう。
ミニタワーながら拡張性も十分
ミニタワーながらケース内部はゆとりのあるレイアウトで、PCI Express x16スロットや5インチベイ、3.5インチベイなどが装備されており拡張性は高い。メモリスロットも4基用意されている。自分でグラフィックボードやHDD、メモリなどを増設することもできるが、購入時にBTOでカスタマイズすることも可能だ。
BTOでは、メインメモリを最大128GBまで、ストレージは標準搭載のNVMe M.2 SSD以外に3.5インチSATA HDDを2台まで搭載することができる。またSDカードやmicroSDカードなどを直接読み取れるマルチメディアカードリーダーを内蔵することも可能。このほか、光学ドライブや電源、ケースファンなどを変更して性能を強化することもできる。
内部へのアクセスは、本体背面のネジを外してサイドパネルをずらすだけと簡単。メンテナンスのしやすさも魅力的なポイントだ。