クリエイティブワークやゲーミング用途のノートPCというと、置き場所に困るような分厚く重い製品を思い浮かべる人も少なくないのでは? しかしここ最近は薄型軽量化が進んでおり、一般的なノートPCと変わらないスマートな筐体に高性能なCPUやグラフィックスを搭載した製品も増えつつある。
そんな中、ハイスペックなノートPCの“やぼったい”イメージを完全に過去のものにしそうな製品が登場した。エムエスアイコンピュータージャパンが新しく発表したクリエイターノートPC「Creator Z16」と、ゲーミングノートPC新モデルだ。
ここでは、その特徴やスペックとともにファーストインプレッションを紹介していこう
黄金比に着想を得た美しいデザインのノートPC
動画編集やゲームなど、パソコンで日常的に負荷の高い処理を行うユーザーに人気なのがMSIのクリエイター/ゲーミングノートPCだ。パフォーマンスを追求したハイエンドモデルからコスパに優れたエントリーモデルまで多彩な機種が用意されており、用途や予算に合わせて最適な1台を選ぶことができる。
薄く軽く高性能という三拍子揃った製品が多いのも支持される理由。そのラインナップに今回新しく登場したのが、クリエイターノートPCの新シリーズ「Creator Z16」と、ゲーミングノートPC新モデルだ。
MSIのゲーミングノートPCは、薄型軽量ながらハイクラスの性能を搭載する「GS」、ハイエンド向けの「GE」、ミドルクラスの「GP」、リーズナブルながら性能の高い「GL」、コスパに優れた「GF」シリーズなどの製品が展開されている。今回はそのうちGSとGPに新モデルが、GFとGLに国際的に活躍するアーティストが手がけた特別デザインモデルが追加された。また、GEシリーズも性能強化がはかられ、よりプロフェッショナルのニーズに応える製品に進化している。
新製品群のうち「Creator Z16」は、完璧な比率と言われる“黄金比”に着想を得てデザインされているのがポイント。1、1、2、3、5、8、13、21、34のように、前のふたつの数字を足した数を並べたものをフィボナッチ数列というが、数字が大きくなるにつれ、その隣あう数字の比率は1:1.618に近づいていく。
この比率は黄金比と呼ばれ、人がもっとも美しく感じる比率とされている。実際、作品の構図などに黄金比を取り入れて創作する芸術家も数多くいる。
「Creator Z16」は、画面比率などにこの黄金比を採用し、最新の第11世代インテルCoreプロセッサーなどの先進的なテクノロジーと組み合わせることで、見た目の美しさと使いやすさを両立しているのが大きな特徴になっている。
フィボナッチ数列の規則性を辺の長さに当てはめた正方形を組み合わせていくと、縦横が黄金比の長方形ができ、各正方形の対角線を弧で結んでいくときれいな螺旋(ゴールデンスパイラルと呼ばれる)が描ける。
今回新しく開発された製品はこの黄金比の長方形やゴールデンスパイラルに着想を得てデザインされている。