昨年から続くコロナ禍だが、その猛威は、世の中のデジタル化を数ヶ月で10年分推し進めたともいわれている。それによってわれわれは、働く環境を変えることを強いられてもきた。新しい生活様式と同様に、新しい働き方を模索することを求められているのが今だ。「働き方改革」は「働かせ方改革」だと揶揄されることもあるが、もしそうだとしたら、「働かせる側」も、従業員が日常的に使うパソコンのことをもっと考えて選び、自信を持って従業員に貸与する必要がある。
著者・山田祥平(やまだしょうへい)
フリーランスライター。PCの黎明期からデジタルライフ、スマートライフの普及/浸透を願って各誌紙、ウェブ等に精力的に寄稿を続けてきた。
新しくなったノートパソコンの当たり前
昨2020年は、とにかく慌ただしい年だった。なにしろ、世の中の当たり前が一気に変わってしまった。それに対応するために、多くの企業は間に合わせの環境を調達するのに精一杯だった。各企業はメーカーの在庫が枯渇しそうな品不足状況の中で、できるだけ短い納期で入手ができる装備を間に合わせに近いイメージで調達した。その結果、実際にそれを使って業務に携わるエンドユーザーの不満が一気に爆発することになったのだ。
ちょっと前まで、モバイルノートパソコンがもてはやされ、その画面サイズのトレンドは、過去にくらべてひとまわり小さな13.3型のものが主流となりつつあった。このサイズはノートパソコンの可搬性を高め、いつでもどこでも仕事ができるという点では優れていたが、実際にコワーキングスペースや在宅で、腰をすえてパソコンに向かう時間が増えていくにつれ、13.3型では手狭だと感じるようになってしまったのだ。しかも、オンライン会議も増えた。TeamsやZoomといったアプリを使わなければならない上に、それとは別に、会議のメモをとるためにワープロアプリを開いたり、議事関連事項の過去ファイルを参照したり、その場でウェブでの調べ物をしなければならないなど、パソコンでの作業は多様化する一方だ。
そんな中で13.3型ノートだけを与え、在宅での作業はすべてそれでこなせ、それだけではなく出社の際にはそのパソコンを持参してこなせと、とにかくあらゆる作業を一台のパソコンに集約することを求めるのでは、エンドユーザーが爆発してしまうのはそれこそ新しい当たり前だ。
モバイルノート以上、据置デスクトップ未満
ただ、マウスコンピューターのビジネス向けブランド「MousePro」のノートパソコン「MousePro-NB420Z-B」に、外付けのモニターとして「ProLite XUB2292HS-1A」を組み合わせるソリューションは、現在の悲惨な就業状況をかなり緩和することができるのではないだろうか。
まず、ノートパソコンとしての「MousePro-NB420Z-B」は、14型のスクリーンを持ち、インテルの第11世代の最新プロセッサーを搭載している。ノートパソコンとしては申し分のないスペックで、最新であるからこそ、長期の使用に耐えられることが期待できる。モバイルとしても据置といわれても納得できそうな微妙なサイズ感が魅力だ。
メインメモリ はオンボードだが、SO-DIMMソケットがあり、あとからの追加もできる。今、Windowsパソコンでの快適な作業は最低で8GB、通常は16GB、数年先まで使うことを考えれば32GBは、エンドユーザーとしての基本的人権だとまで言われている。できるだけ多くのメモリを搭載したパソコンを調達できるようにしたい。仮に8GBのメモリを16GBにするのに必要なコストは7,370円(税込)だ。この投資が、この先どれほど従業員が救われるのかに気がついた方がいい。7,370円(税込)を節約したことで被る害はパソコンのライフサイクルだけ続く。途方もない金額だ。
重量は約1.12キロだ。1キロ切りが増えてきている13.3型のモバイルノートパソコン群だが、少しでも大きな画面を得るためにはガマンのできる重量だといえる。これなら出社時にカバンに入れて会社と自宅を往復しろと言われても大きな負担にはならないはずだ。
バッテリ駆動時間もJEITA測定法で最大約20時間が確保されている。JEITA測定の値はその半分程度が実使用時間と考えれば実使用にマッチする。つまり10時間程度はバッテリで使えるのであれば、出社時にはACアダプタを持参する必要はないかもしれない。同梱のACアダプタは専用のDCプラグを持つものだが、USB PDにも対応し、65W以上のアダプタを使えば充電ができる。不安ならスマホ充電用と兼用で汎用のUSB PD対応ACアダプタを会社に置いておけばいい。
また、作業を14型の本体モニターでこなすだけではなく、在宅時のようなプライベートなスペースでは、外付けモニターを拡張して広い作業空間を確保するのがいい。モニターは大きいほうがいいのはわかっているが、誰もが専用の広々としたデスクなどの仕事スペースを持てるわけではない。Windowsが想定する一般的なモニターは23.8型フルHDだが、それを据え置いて作業ができる環境が得られないこともある。「ProLite XUB2292HS-1A」は、21.5型と、一般的な23.8型より、ひとまわり小さいため、設置スペースも少なくてすむ。電源ユニットも内蔵しているので、邪魔になりがちなACアダプタも必要ない。
絶妙セッティングで快適作業
このモニターの特筆すべき点は、モニター画面をかなり高い位置まで上げることができる点だ。実測してみたら机上から画面下部まで20センチが確保できた。これで何がうれしいかというと、手前に14型画面を持つ「MousePro-NB420Z-B」を置いて、そのキーボードやタッチパッドを使って操作しても、セカンドモニターとしての視界がさえぎられることがないことだ。これはもう、意図してそう作ったと思うしかないほどのフィット感だ。
手前に通常のスタイルでノートパソコンを設置すれば、マイクやカメラはそのまま使えるし、スピーカー内蔵のモニターが、よりリッチなサウンドを確保してくれる。オンライン会議はサウンドの良し悪しがコミュニケーションの質を左右するとも言われているので、多少なりとも聞きやすいサウンドを再生できるのは大きなアドバンテージとなる。
外付けモニターを使うにしても、外付けキーボードや外付けマウスを接続するスペースの余裕がないといった環境でもコンパクトに「にわか作業場」を用意することができるはずだ。このように、本来は仕事をする場所として考えられていないところで、仕事をせざるを得ないケースは意外と多いのだということを理解しよう。そのことは必ずエンドユーザーの満足度を大きく左右するはずだ。
パソコンとしての「MousePro-NB420Z-B」は、先にあげたメインメモリの自由度のみならず、最新のWi-Fi 6対応や、Type-C形状のThunderbolt 4端子搭載など、先進のテクノロジーがきちんと取り入れられている点も記しておく。
マウスコンピューターのECサイト
マウスコンピューターは、そのサイトを見ればわかるが、ひとつひとつの製品に対して、きわめて詳細な情報を提供している奇特なサイトだ。たくさんの製品があって選択に迷うかもしれないが、特定の製品について詳しく調べようとしたときの情報量がハンパではない。
しかも1製品につき、どんなに長いページになっても基本的に同じページの中で情報を提示するようにサイトが作られている。スクロールしていくだけで、製品の詳細から、各種機能の解説、そのカスタマイズメニューまで全部が手に入る。深掘りしても一階層で、戻るボタンで元に戻れば製品のメインページだ。迷子になることはありえない。
当たり前のことだと思うかもしれないが、他社サイトとの情報量、そしてその提示の仕方を比べてみると、そのありがたさがわかる。逆にいうと検索サイトで何らかのキーワードにひっかかったときに開くページがメインのページなら、そこからあらゆる情報を参照できるというわけだ。
製品の購入を検討するという段階での情報収集がここまでしっかりしていると、結果として問い合わせの件数の減少にも貢献しているはずだ。となれば、本当にサポートが必要なときにもつながりやすいはずだ。それで顧客満足度が上がるのなら、それこそ本当のデジタルトランスフォーメーションだといえる。
購入後のサポートについても、法人向けPCブランドの「MousePro」であれば、標準の1年間無償ピックアップ保証以外に、それを最大4年間延長できるので、長期の利用にも安心だ。また、破損や盗難保証サービスにも加入できる。これは予期せぬ事故による破損のみならず、災害や盗難に対しても有効なもので、日常使用の安心感もいっしょに購入できそうだ。
修理に想定されるであろう上限金額を選んでの加入となるので、15万円のパソコンのトラブルで5万円程度なら修理して使おうという気持ちがあるならLevel 1保証を6,600円(税込)で購入すれば、保証期間中のトラブルすべてに対して上限50,000円までの費用が保証される。延長保証を申し込んでいる場合にはその期間も対象になる。
在宅勤務のために家庭内でパソコンを使っているシーンで不慮の事故というのは、意外かもしれないが、仕事のスペースとして考えられていない居宅での作業は想像以上に危険にさらされている。子どもが踏んだり、ソファの上に置いたパソコンに腰を下ろしてしまったり、また、飲み物をこぼしてしまったりという可能性は、オフィスで使っているとき以上に多くなるだろう。だからこそ、こうした補償サービスの存在は心強い。あわせて加入を考えたい。
エピローグ
コロナ禍がいつ終わるのか。それとも終わらないのか。それは誰にもわからない。仮に、暮らしが元に戻ったとしても、以前のような働き方に戻っていくのかどうかはわからない。
そんな不透明な見通しのなか、パソコンを選定する際には、無理矢理1台のパソコンにオールマイティを求めないようにしたい。ここで紹介したような、携行に負担にならないギリギリのサイズのノートパソコンに、据え置き前提で組み合わせる中型のモニターを組み合わせるのは賢明だ。パソコンは拡張が容易な事務機器なのだからこそ、その特質をうまく活かし、つぶしのきく環境を整えよう。それがきっと新しいパソコンのあり方を育むにちがいない。
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