新型コロナウイルスの影響によってテレワークは一気に普及した。この流れは不可逆で、コロナ禍後もリモートワークやリモート学習が後退することはないだろう。そんな状況のなか、ユニットコムが発売したノートPCが「SOLUTION-14FH057-i3-UCEX」だ。
ハイスペックにはあらず、ロースペックにもあらず
はじめに明言しておくと、「SOLUTION-14FH057-i3-UCEX」は決してハイスペックノートではない。とはいえ、ローエンドノートとは一線を画する処理能力を備えている。そして、モバイルノートにふさわしい軽量性を秘めた14型モデルだ。
その特徴は、なんといってもバランスの良さ。CPUに最新の第11世代コアの「Intel Core i3-1115G4」、DDR4-3200メモリ 8GB、250GB NVMe対応 M.2 SSDというスペックを備え、同時に1kgを切る本体重量を実現。さらに価格面でも81,980円(税別)と"ちょうどいい"金額に収まっている。
外観はシンプルという一言に尽き、目立った主張は"iiyama"のロゴと、ゴールドで縁どられたヒンジ部くらいのものだろう。そのロゴもBTOカスタマイズで「ロゴなし」に変更できるため、ビジネスでの大量導入にも向いているモデルといえる。
サイズは約W322×D218×H19mm(※ゴム足含む)と、14型ながらなかなかに省スペース。ディスプレイは非光沢タイプで、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、最大展開角度は180度だ。
本体重量は公称値である約0.98kgより若干軽く、実測で0.94kg。ACアダプタと電源ケーブルも小型で、重量は0.185kg。本体と共に持ち運びが苦にならない重さだ。アメリカ国防総省が制定したMIL規格(MIL-STD 810G)準拠のテストもクリアしているので、モバイル性は良好といえる。
ディスプレイ上部にはリモートワークやリモート学習で活躍する100万画素のWebカメラと内蔵マイクを搭載。スピーカーはステレオ仕様で、底面外周部の斜めにカットされた箇所に配置されており、思いのほか広がりのあるサウンドを再生できる。
クセのないキーボードと優れた拡張性
キーボードは一般的なアイソレーションタイプで、テンキーは備えていない。そのぶん十分なキーピッチが確保されており、万人が納得できる打ち心地だろう。タッチパッドはパッド&ボタンの一体型で、操作を妨げない十分な面積が確保されている。
ただし、本体重量が軽くボディも薄いためか、キーなどを押下したときの打鍵音には少々響きを感じた。Web会議ソフトを使いながらキーボードを利用するときは、ヘッドセットなどを使ったほうが安心かもしれない。
本体にはインタフェースとして、左側面奥からAC入力、HDMI、USB 3.1 Type-A、Thunderbolt 4 (Type-C)、右側面奥からセキュリティスロット、USB 3.0 Type-A、ヘッドフォン出力/マイク入力端子、microSDカードリーダー、電源ボタンを搭載している。
大きな特徴はThunderbolt 4を搭載している点だ。これによって充電にも対応しており、45W以上の出力に対応したUSB充電アダプタとUSB Type-Cケーブルを用意すれば、ACアダプタと電源ケーブルを持ち歩かずとも給電が行える。またDisplayPort出力も可能で、対応した外部ディスプレイを用意すれば、HDMI端子と合わせてトリプルディスプレイ環境も構築できる。
通信関係では、しっかりと最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5に対応している点がうれしい。テレワークの普及と共に最新のWi-Fiルーターを購入した人も多いようなので、高速で安定したセキュアな通信環境を得られるだろう。
バッテリー駆動時間は公証で約5.7時間と、長くはないが短すぎず……といったところ。自宅でのリモートワークでは問題にならないが、外出先で利用する機会が多いのであれば、念のため、USB PD 45W以上に対応したモバイルバッテリーを持ち運ぶと安心だ。
ベンチマークで得意分野をチェック
それではベンチマークソフトで「SOLUTION-14FH057-i3-UCEX」の性能をチェックしてみよう。今回は「PCMark 10」「CINEBENCH R23」「CrystalDiskMark 8.0.1」の3点でテストを行った。
PCMark 10 Extendedの総合スコアは「2478」。インターネットやOffice系アプリで優れた性能を発揮することがうかがえる。一方、コンテンツ制作やゲームといった用途ではあと一歩、力不足の面が見られるため、用途を考えた使い方が大切だろう。
PCMark 10 Extended | |
---|---|
総合 | 2478 |
Essentials | 7431 |
Productivity | 6682 |
Digital Content Creation | 2698 |
CINEBENCH R23では、CPUの特徴がわかる。本機が搭載している「Intel Core i3-1115G4」はCPUコア数が2コアであるため、「CPU (Multi Core)」のスコアはそれなり。しかし最新の第11世代コアであること、そしてターボ・ブーストによってクロック周波数が4.10GHzまで伸びることによって、「CPU (Single Core)」のスコアは良好だ。
CINEBENCH R23 | |
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CPU (Multi Core) | 1784 pts |
CPU (Single Core) | 1072 pts |
MP Ratio | 1.66 x |
CrystalDiskMark 8.0.1では、ストレージである250GB NVMe対応 M.2 SSDの速度がわかる。Writeが若干伸び悩むものの、さすがはNVMe対応 SSD。HDDはもちろん、SATA SSDと比べても圧倒的な速度で、本機の快適な動作を下支えしていることは疑いようがない。
CrystalDiskMark 8.0.1 x64 | ||
---|---|---|
Read [MB/s] | Write [MB/s] | |
SEQ1M Q8T1 | 2489.30 | 964.70 |
SEQ1M Q1T1 | 1413.54 | 963.56 |
RND4K Q32T16 | 453.44 | 376.31 |
RND4K Q1T1 | 46.28 | 151.07 |
リモートワークを支える確かな性能
冒頭でも述べたとおり、「SOLUTION-14FH057-i3-UCEX」は決してハイスペックノートではない。しかし、ローエンドノートとは一線を画する処理能力を備えている。
Web会議ソフトが頻繁に利用されるようになり、快適に使えるPCに求められるハードルは上がった。以前はCeleronやPentiumなどでも、それなりにオフィスワークをこなすことができたが、現在は動作速度、安定性の面で厳しいだろう。そんなときに、コストパフォーマンス良く導入できるのが、この「SOLUTION-14FH057-i3-UCEX」だ。
コロナ禍のテレワークにおいてPCのスペック不足を感じた方、コストを抑えつつリモートワーク、リモート学習環境を整えたい方は、検討の価値があるモデルだろう。
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※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | ユニットコム |
---|---|
型番 | SOLUTION-14FH057-i3-UCEX |
ディスプレイ | 14型フルHDノングレア(1,920×1,080) |
CPU | Intel Core i3-1115G4 |
メモリ | 8GB DDR4-3200 (PC4-25600) |
M.2 SSD | 250GB(NVMe対応) |
チップセット | CPU統合チップセット |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel UHD Graphics |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | 無線:IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5 |
インタフェース | USB 3.0×1、USB 3.1×1、Thunderbolt 4ポート(Type-C)×1 |
サイズ | 約W322×D218×H19mm(※ゴム足含む) |
重量 | 約0.98kg(バッテリー含む) |
バッテリー 駆動時間 |
約5.7時間 |
価格 | 81,980円(税別)~ ※2021年3月2日(火)14時まで、3,000円引きの81,980 円(税別)~販売中 |
[PR]提供:ユニットコム