11型から17型まで、さまざまなサイズのノートPCを取り扱うマウスコンピューター。その中でも、定番モデルとして人気が高いのが13.3型のLuvBook Jシリーズだ。LuvBook Jシリーズはディスプレイ解像度1600×900ドットのLuvBook JHシリーズ、1920×1080ドットのLuvBook JFシリーズの2つに分かれており、いずれもCPU内蔵グラフィックスを利用するモバイルノートとなっている。今回紹介するのは、LuvBook JFシリーズの最上位機種「LB-J770X-SH2」。104,800円(税別)という価格でSSD&HDDを搭載する、本機の実力はどのようなものだろうか?

CPUにCore i7、さらにSSD&HDDのデュアルストレージを搭載した13.3型モバイルノート「LB-J770X-SH2」

バッテリー込みで1.5kgを切る軽量モバイルノート

LuvBook JFシリーズは、ノングレアのフルHD(1920×1080ドット)液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPCだ。OSには、Windows 10 Home 64ビットが採用されている。本体カラーは暗めのグレーとなっており、プライベートのみならずビジネスシーンでも違和感なく使用できる。樹脂製だが、天板やキーボード周りには金属のヘアライン風加工が施されているため、安っぽさは感じさせない。ディスプレイベゼルや底面は梨地加工となっている。

天板の様子。素材は樹脂だが、金属のヘアライン風加工が施されており、デザイン上のアクセントとなっている

底面は、1枚のパネルで構成されている。下部にある左右2カ所のホール内には、スピーカーを内蔵している

ディスプレイのサイズは13.3型が採用されており、本体寸法はW326×D231×H23.6mm(折り畳み時)。樹脂を採用していることが幸いし、本体重量は取り外し可能なバッテリー込みでも実測1.465kgに抑えられている点がうれしい。ACアダプタのサイズも、W8.8×D3.5×H2.6mmと非常に小型で、持ち運びも楽に行えるだろう。公称動作時間は約5.6時間と、モバイルノートらしく長めだ。

本体重量は公称約1.4kg、実測では1.465kgだった。ストレージが2台搭載されている分、若干重めなのかもしれない

ACケーブル、ACアダプタ、バッテリーの様子。40W(19V)のACアダプタは小型で、カバンに入れて持ち運びやすい

内蔵グラフィックスも強力になったインテル Core i7-5500U

本機で採用されているCPUは、Broadwell-UことインテルのCore i7-5500U。2コア4スレッドで動作し、動作クロックは2.4GHz、ターボ・ブースト利用時には最大3.0GHzという高クロックが実現できる。モバイル用途で想定されるメールやインターネット、オフィス用途において、高いパフォーマンスが期待できそうだ。

CPU-Zにて確認したインテル Core i7-5500U

グラフィックスはCPUに内蔵されているインテル HD グラフィックス 5500が利用される。Haswell世代のモバイルCPUで採用されていたインテル HD グラフィックス 4400に比べて大きく処理能力がアップしているため、CPU内蔵グラフィックスといえど、その性能には期待が持てるだろう。

CPU-Zにて確認したCPU内蔵グラフィックス、インテル HD グラフィックス 5500

M.2 SSD&HDDのデュアルストレージで速度と容量を両立

LuvBook JFシリーズの最上位に位置する本機は、デュアルストレージ構成が大きな特徴となっている。システム用ドライブとして256GBのM.2 SSD、データ用ドライブとして500GBのHDDが搭載されているため、速度と容量を両立させることが可能だ。実際に、この2つのストレージの速度を「CrystalDiskMark」にて計測したので、参考にしてほしい。OSやアプリケーションをSSDにインストールすることで、体感速度が大幅に向上することがわかるはずだ。

本体に内蔵された2.5インチHDD(左)と、M.2 SSD(右)

「CrystalDiskMark 5.1.2」で計測したSSDの速度。HDDと比べると圧倒的な数値だ

「CrystalDiskMark 5.1.2」で計測したHDDの速度。データ用ドライブとして活用するといいだろう