ノートPCといえば、どこにでも持ち歩ける機動性を備える反面、性能面ではどうしてもデスクトップPCに劣る、といったイメージを持つ方は多いだろう。今回紹介するのは、そうしたニーズとは一線を画した使い方ができる、マウスコンピューターの「MB-W830X-SH」だ。

今回試用した「m-Book Wシリーズ」の「MB-W830X-SH」

17.3型の大画面液晶と優秀なパフォーマンス

MB-W830X-SHは、同社が提供する豊富なラインナップの中でも、最大級となる17.3型液晶を搭載している「m-Book Wシリーズ」の製品。17.3型クラスといえば、数年前までデスクトップPCで主流となっていた画面サイズだ。このサイズは確かに持ち運びの利便性こそ下がるものの、逆にその大画面を活かした作業性には、大きなアドバンテージがある。解像度も1920×1080ドットなので、メール作成とブラウジングなど、並行作業をストレスなく進められるのは大変魅力的だ。

本機のポイントは画面サイズだけでなく、スペックの面でもデスクトップPCに見劣りしないことにある。CPUはインテルCore i7-6700HQ(2.60GHz)で、メモリは大容量の16GB。ストレージに関しては、256GBのM.2 SSDと1TBのHDDというデュアル構成を採用している。特に、このSSDが搭載されているメリットは大きく、PCの起動時間短縮やデータアクセス速度のアップなど、さまざまなシーンで体感することができる。また動画などの大容量データを扱う場合、SSDだけではストレージ容量が心配になるが、SSDとは別に1TBのHDDを搭載しているので安心だ。

そしてもうひとつ忘れてはならないのが、本機のグラフィックスには標準でNVIDIA GeForce GTX 960Mが搭載されている点。これにはMaxwellアーキテクチャが採用されており、低消費電力ながら高いパフォーマンスを発揮。3Dグラフィックスなど、クリエイティブな作業からゲームまでストレスなく高画質で楽しめる。