バックパネルにはUSB2.0×4、USB3.0×4、PS/2ポート、ギガビットLAN端子、7.1chオーディオ端子、HDMI、DVI-D、VGAの映像出力端子が確認できる。このうち、PS/2ポートとUSB2.0端子×2、LAN端子、オーディオ端子の1箇所は赤色のパーツが使用されているが、これはゲーム用途に向けた機能を内包しているためだ。PS/2ポートとUSB2.0端子はゲーミング・デバイス・ポートとして、他の端子と比較して3倍の金メッキが使用されている。耐久性が高まっているのはもちろんのこと、マウスを500Hz以上のポーリングレートで使用した際のレスポンス型向上しているのだという。ギガビットLANコントローラには「Atheros Killer E2200」を採用。ゲームのトラフィックを検出し、自動で帯域に優先順位を割りあてて、プレイ中の遅延を防いでくれる。オーディオ端子は後述するAudio Boost 2対応のヘッドホン専用出力だ。

バックパネルにはUSB2.0、USB3.0、PS/2ポート、ギガビットLAN、7.1chオーディオ、HDMI、DVI-D、VGAを備える。本機の特徴である、ゲームプレイ時に役立つ機能を搭載した端子は、赤色のパーツが使用されている

「Atheros Killer E2200」(チップ上の刻印はE2205)は、ヒートシンクの陰に隠れるように配置されている。ここまで寄ったところで、実はヒートシンクの横にはドラゴンの意匠が施されていることがわかった

バックパネルカバーの裏側には、ウレタン製フォームが貼り付けられている。取り付けが簡単に行えるほか、ケーブルの抜き差しを行う際の端子への負荷を軽減してくれるだろう

ゲームの迫力を倍増させるサウンド機能

「Z97 GAMING 5」において、もっとも力が入っているであろうと思われるのがサウンド機能だ。S/N比115dBを誇るRealtekの最新オーディオチップ「ALC1150」を、EMIシールドで厳重に保護。オーディオコンデンサにはオーディオ用に特化されたニチコン製を採用し、オーディオコネクタは酸化の影響を防ぐべく金メッキが施されている。さらにデュアルヘッドホンアンプを搭載することで、600Ωのヘッドホンにも対応するというこだわりようだ。また他の回路からのデジタルノイズの影響を減らすため、オーディオ回路はPCB層から分離されている。これらへ供給される電源にも工夫が確認できる。4ピンの電源コネクタを付属の変換ケーブルに接続し、マザーボード下部にある"AUDPWR1"コネクタに接続、"AUD_SW1"スイッチを切り替えることで、電源ユニットから直接5Vを供給できる。加えてUSBデバイスに安定した5V電源を供給する仕組みも採用されており、外部のUSBオーディオ機器に安定した信号を送ることが可能だ。これらの回路設計を、MSIでは"Audio Boost 2"と名付けている。

PCB分離ラインやニチコン製コンデンサ、ヘッドホンアンプが確認できるオーディオ回路周辺。「ALC1150」は"Audio Boost"の刻印が施されたEMIシールドで守られている

内蔵サウンドのみならず、USBオーディオ接続時の音質にも配慮。バックパネルのUSB端子には、5V電源を供給することができ、USBデバイスを安定して動作させることが可能だ

他のシリーズでも採用されているUEFI BIOSインターフェース「クリックBIOS 4」は、CPUやメモリ、温度などが常に確認できる構成となっている。ファン速度のコントロールをグラフから指定したり、マザーボードに接続されているデバイスをグラフィカルな画面から確認したりすることも可能だ。

また、Intel 9シリーズGAMINGモデルでは「Gaming APP」と「XSplit Gamecaster」という2本のアプリケーションが新たに追加された。「Gaming APP」は、PCのパフォーマンスを自動でチューンアップし、CPUをオーバークロックしたり、逆にサイレントモードにしたりできるMSIの独自ツール。MSI製のグラフィックスカードを利用している場合は、CPUだけでなくGPUも同時にパフォーマンスアップ可能。Webブラウジング時やゲーム時などに切り替えを行えば、性能と消費電力・静音を両立できそうだ。「XSplit Gamecaster」はゲームのプレイ動画を記録したり、YoutubeやUstream、TwitchなどのWebサイトに配信したりできるアプリケーション。プレイ中のゲーム画面だけでなく、Webカメラの映像をクロマキー合成する機能なども備えているため、リアルタイム配信を簡単に行えるだろう。こちらは6ヶ月間無料で使用できる。

GAMINGシリーズのイメージカラーに合わせ、ブラックとレッドでデザインされたBIOS画面

OC項目も豊富で、自己責任となるが多彩な設定を試すことができるだろう

グラフ表示されるファン速度設定画面で、負荷に応じて静音と高冷却をコントロールできる

ケースを開けずともデバイスが確認できるボードエクスプローラー画面も便利だ

PCゲームの楽しさをさらに引き立ててくれるGAMINGシリーズ

MSIのGAMINGシリーズのコンセプトは明確だ。高品質パーツによりゲームの安定性を向上させ、デバイスやネットワークの遅延を減らしゲームを有利にし、高音質サウンドでゲームを最大限に楽ませてくれる。もちろんオーバークロックなどにも対応するが、なにより優先されているのは、ゲームに他ならない。そしてこれらゲームに必要な要素とは、実は家庭における一般的なPC用途で求められる要素でもあったりする。GAMINGシリーズがMSIのIntel 9シリーズでのイチオシとなっているのは、このような点にあるのではないだろうか。

MSIのWebページでは、今までのGAMINGシリーズマザーボードを一覧できる。 9シリーズは7月中旬現在、7種類がラインナップされている

ちなみにGAMINGシリーズは「Z97 GAMING 5」のみならず、ケースサイズや予算などに合わせて多数のラインナップが取り揃えられている。Intel 9シリーズに対応した製品は、7月中旬現在で7種類。マザーボードに搭載したいパーツやデバイスの数に合わせた柔軟なチョイスが可能だ。この夏、"Devil's Canyon"でゲーミングPCの自作を検討している方は、ぜひ一度ラインナップを確認してみてほしい。

(マイナビニュース広告企画)

[PR]提供:エム・エス・アイ