COMPUTEX TAIPEI 2014会場にて、ついに待望の"Devil's Canyon"が発表された。"Haswell Refresh"は順当に性能を向上させた製品だったが、発表されたモデルはいずれも定格動作に限られており、オーバークロックに対応した"Devil's Canyon"を待ち望んでいたユーザーも多いことだろう。しかし、"Devil's Canyon"を動作させるには、最新のIntel 9シリーズチップセットを搭載したマザーボードが必要。そしてオーバークロックを望むのであれば、「Z97 Express」が必須となる。"Haswell Refresh"とともに発売された高機能マザーボードが本領を発揮するときがついに訪れたのだ。

オーバークロックまで視野に入れて安定したマザーボードを選ぶとなると、やはり高品質で、最新の機能を備えたモデルを用意しなくてはいけないだろう。となれば、狙うはミドルハイクラスのマザーボード。ハイエンドモデルのエッセンスを踏襲しつつ、価格を抑えたモデルが集結する1万円台後半から2万円台前半の価格帯には、ベンダー各社が技術とノウハウを詰め込んだ製品が集まっている。Intel 9シリーズの本領を発揮できるモデルは、この価格帯にこそあるのだ。

GIGABYTEのスタンダードであるUltra Durableシリーズの「GA-Z97X-UD5H」。マザーボードの全景。艶消しブラックの基盤に金色のヒートシンクを配置しており、高級感を感じさせる

今回はそんな魅力的な製品群から、GIGABYTEの「GA-Z97X-UD5H」を紹介しよう。GIGABYTEは9シリーズにおいて、ゲーミングシリーズやOCシリーズなどラインナップを整理したが、「GA-Z97X-UD5H」はGIGABYTEの歴史を綿々と受け継ぐUltra Durableシリーズに属するモデルだ。さっそくその品質と機能をチェックしてみよう。

高品質なパーツのみで構成された安定のCPU周り

「GA-Z97X-UD5H」は、ATXフォームファクタを採用したマザーボード。Intelの「Z97 Express」チップセットを搭載しており、"Haswell Refresh"に正式対応している。Intel 8シリーズ同様、CPUソケットにはLGA1150を採用しているため、"Haswell"を利用することも可能だ。デュアルチャネルで動作するDDR3メモリスロットを4本備えており、チップセットが対応するDDR3-1600/1333はもちろんのこと、DDR3-3200までのオーバークロックに対応している。CPU周りにはヒートパイプでつながれた金色のヒートシンクが配置されており、しっかりとした冷却性能が期待できそうだ。

「GA-Z97X-UD5H」のパッケージと同梱品。バックパネルには黒いカバーが取り付けられており、視認性が良く指紋も気にならない

GIGABYTEの代名詞ともなっている品質基準「Ultra Durable」は、無印から5 PLUSまで進化してきたが、ついに9シリーズからはナンバリングが無くなった。「Ultra Durable」シリーズは、全モデルが品質基準をクリアするため、ナンバリングで分ける必要が無くなったのだ。その証拠として本機でも、2オンスの銅箔層基板設計や15µの金メッキCPUソケット、そして基板全体に使用されている超耐久ブラックコンデンサーなどがしっかりと確認できる。システムの安定性とオーバークロック性能に間違いなく寄与してくれるだろう。また、これを目的にGIGABYTE製品を選び続けている人がいるほど人気のあるDualBIOSも引き続き搭載。UEFIに対応し、その重要度はますます増している。

15µという厚手の金メッキが施されたCPUソケット。接触不良を減らし、動作不良を防いでくれる

GIGABYTEのお家芸、DualBIOS。この機能のおかげでトラブルから救われたユーザーも多いはず

CPU用のファンは2基用意されており、水冷ユニットとCPUファンを一ヶ所でまとめて駆動できる

マザーボードの右上には、電源やリセット、CMOSクリア、BIOS切り替えスイッチが用意されている

10Gb/sでデータを転送できるM.2コネクタとSATA Expressコネクタ

Intel 9シリーズでの代表的な新機能といえば、10Gb/sに対応するM.2コネクタとSATA Expressコネクタだろう。SSDなどをPCI-Express経由でネイティブ接続することによって、SATA3.0では6Gb/sで頭打ちになっていたストレージの速度をさらに向上させることができる。本機ではCPUと2番目のPCI-Express x16スロットの間にM.2コネクタが用意されており、徐々に製品が発売されている対応SSDを用意することで、その速度を堪能できるだろう。SATA ExpressコネクタはSATA3.0コネクタとともにマザーボード右下に配置されており、こちらも対応製品の発売が楽しみだ。

対応製品が出始めているM.2コネクタ。頭打ちになっているストレージの速度を上げたいなら活用しない手はない

SATA3.0コネクタとともに設置されているSATA Expressコネクタ。左には補助電源コネクタも見える

リアパネル端子には、USB2.0×2ポート、USB3.0×6ポート、光出力付きのHDオーディオ、PS/2ポート、そしてギガビットLAN×2ポートを搭載。キーボードにこだわりのある人にとっては、PS/2が残っているのはありがたい点だろう。またCPU内蔵グラフィックス出力用のVGA、DVI-D、HDMIをそれぞれ1ポートずつ備えている。HDMI端子は1.4aに準拠しており、最大で4096×2160ドット(@24Hz)の出力が可能だ。

マザーボードのリアパネル端子群。2基備えられたLANコネクタが印象的だ

ギガビットLANは、片方が「Intel 217V」、もう片方が「Qualcomm Atheros Killer E2201」。安定性と低消費電力で人気のあるIntelコントローラと、オンラインゲームなどで遅延を減らす効果のあるKiller E2201の両方を搭載した面白い構成だ。異なるコントローラを使用しているため残念ながらチーミングには対応していないが、その性質の違いを利用し、環境に応じて使い分けることで、ネットワークを有効に活用できるだろう。

ゲームなどで遅延を減らす効果のある「Qualcomm Atheros Killer E2201」と、安定性に定評のある「Intel 217V」

サウンドカードなしでも気軽に高音質を楽しめる

オーディオ周りにもこだわりが見える。一昔前のハイエンドオーディオ並みのスペックを備えた「Realtek ALC1150」を採用しており、インピーダンス600Ωを実現するリア・オーディオアンプを内蔵。加えて、ノイズを減らすためにサウンドチップ周辺のPCBレイヤーがセパレートされた設計になっており、デジタルノイズからアナログ音声を守ってくれる。ヘッドフォンを軽々と駆動させ、気軽にノイズの無い高音質を楽しめそうだ。

Realtek製の最新オーディオチップ「ALC1150」。PCBレイヤーのセパレートラインが周囲に確認できる

拡張スロットは、PCI Express x16を2本、x16サイズのx4スロットを1本、x1を2本、PCIを2本搭載。上からx1、x16、x1、PCI、x16、PCI、x4(x16形状)という順番に配置されている。NVIDIAのSLI、AMDのCrossFireをサポートしているため、2本のx16スロットを利用し、好きなメーカーの製品でマルチGPU環境を構築できるだろう。

拡張スロットの様子。「NVIDIA SLI」、「AMD CrossFire」に両対応しており、柔軟なマルチGPU構成が可能

Intel 9シリーズの鉄板ともなり得る「GA-Z97X-UD5H」

ここまで確認した通り、GIGABYTEのスタンダードモデルとなる「Ultra Durableシリーズ」の中核となるモデルだけに、ここで説明しきれないほどの機能が備えられている。少し確認しただけでも、GIGABYTEの力の入れようが相当に伝わってくる製品だ。安定性を重視した駆動も、オーバークロックも、ゲーミングも、この「GA-Z97X-UD5H」なら柔軟に対応してくれるだろう。迷ったときの選択として間違いのない製品といえそうだ。

なお、本製品には姉妹機として"BLACK EDITION"シリーズ「GA-Z97X-UD5H-BK」も用意されている。Intel 9シリーズのラインアップから新たに用意されたシリーズとなり、すべての個体に対し168時間もの品質チェックを実施した製品だ。通常の「GA-Z97X-UD5H」よりも長い5年間のサポートや、BLACK EDITION専用Webサイトから多数の特典を得ることができる。品質や保障に重きを置くのであれば、こちらの製品もぜひチェックしてほしい。

(マイナビニュース広告企画)

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