かねてアナウンスされてきた通り、日本時間4月9日をもってWindows XPのサポートが終了となる。また、4月1日からは消費税が8%に引き上げられるため、4月以降はIT関連の製品やサービスの購入も3%の費用増となってしまう。これらの理由から、遅くとも3月末までにWindows XPからWindows 7もしくは8.1への移行を済ませるのが得策ということは、読者諸氏もよく知るところだろう。

特に、セキュリティとコストの2点で要求の厳しい企業ユースにおいては、XPから7/8.1への移行は待ったなしの重要な課題となっている。ドスパラで販売されているオリジナルPCは、ドスパラと同じ株式会社サードウェーブのグループ会社であるサードウェーブデジノスで作られている。サードウェーブデジノスでは企画から製造、サポートまで一貫しており、信頼性の高い製品・サービスを生み出している。今回は、残されたわずかな期間でも導入が可能な、サードウェーブデジノスお薦めの法人向けBTO PCを紹介しよう。

ドスパラで販売されるサードウェーブジデノス製の「Diginnos PC」。法人向け製品でも多くの実績を有する

なぜ、XP→7/8.1の移行を急がなければならないのか

各種調査によれば、サポート終了間近となった2013年末時点でも、世界のPCの2割以上は、まだWindows XPが動作していると見られている。これらのPCのWindows 7/8.1への移行は、今や社会的な課題といっても過言ではない。ではなぜ、Windows XPを使い続けてはいけないのか。最大の理由はセキュリティだ。その危険性についてはすでにさまざまな機会で注意喚起されているが、ここでもあらためて簡単に説明しておこう。

長らく見慣れたWindows XPの画面だが、まもなくサポートが終了。特にネットワークにつながっているPCでは「使うべきではない」OSとなる

Windows XPではこれまで毎月1回のペースでセキュリティアップデートが実施され、脆弱性に関する情報の公開や、Windows Updateを通じた修正プログラムの提供が行われてきた。サポート終了の4月9日は最後のアップデート日となり、これ以降Windows XPに新たなセキュリティホールなどが見つかった場合も、マイクロソフトから修正プログラムはもとより、脆弱性情報の提供も行われなくなる。

Windows XPは12年以上前の2001年10月に発売された製品だ。変化の激しいITの世界において12年というのは途方もない時間で、その間に「サイバー攻撃」と呼ばれるようなセキュリティ上の脅威も大幅に拡大し、その手法も高度化・巧妙化している。特にここ数年、企業秘密や個人情報などの詐取、それを用いた経済犯罪などが多発している。もともと2001年当時の状況に対応したセキュリティ機能しかなく、あとから穴をふさぐ形で対症療法的に対応してきたWindows XPでは、最新の攻撃手法に対応するには限界があり、実際にウイルスなどへの感染率も7/8.1に比べ、XPのほうが格段に高い。

Windows XPはService Pack 3のリリースからもすでに5年半以上が経過しており、最新のサイバー攻撃に対応できる設計にはなっていない

「うちの会社にはたいした情報はないからXPでも狙われない」と考える経営者もいるかもしれないが、大企業や官公庁などへの侵入も、取引先企業などのマシンを踏み台にして行われることが少なくない。もし自社のPCが原因で得意先に被害を及ぼすことにでもなれば、取引停止もまぬかれない。また、最近ではネットワークだけでなく、USBメモリなどを媒介にして感染するケースもあり、怪しいサイトやメールを開かなければ安全というわけではない。4月以降、Windows XPのPCを使うこと自体が、会社に重大な損失をもたらしかねないリスクであると認識すべきだろう。

また、Windows XPからWindows 7、さらにWindows 8.1へと進化するにつれ、同じ性能のハードウェアで動かした場合でも、OSの起動・終了時間がより短縮されている。一定の水準以上のスペックのマシンなら、OSは新しいほど軽快に動作するのだ。

ドスパラではWindows 7と8.1のいずれかをユーザーのニーズに応じて選択可能

5%の税率適用は「3月納品分」まで

これに加えて問題となるのが、4月1日の消費税増税だ。1台、2台ならともかく、会社に残るWindows XPマシンの台数が多い場合、4月以降にPCを購入すると増税分が大きくのしかかってくる。特に気をつけなければいけないのは、新旧どちらの税率が適用されるかは、見積り・発注ではなく、商品引き渡しのタイミングに左右されるということだ。3月中にWindows 7/8.1のマシンを注文していても、納品が4月にずれ込んだ場合、8%の消費税を支払う必要がある。

このようにタイムリミットまでの余裕がない中で、企業のニーズにも応えられるのが、サードウェーブデジノスのBTO PCだ。製品にもよるが、正午までに注文が確定したものに関しては最短で即日出荷が可能で、パーツの変更などのカスタマイズを加えても最短で2日(注文翌日)の出荷に対応する。

即日出荷・翌日到着に対応した機種も。さらにカスタマイズを加えても最短2日出荷となっているのが大きなセールスポイントだ

このカスタマイズの柔軟性についてはコストメリットも多い。例えば短納期をうたうメーカーでも、即納はごく限られた機種で、構成変更を加えると納期が一気に延びるということは少なくない。「CPU性能は並みでもかまわないが、保存するデータが大きいのでHDDは大容量のものを」「業務の性質上メモリは16GBほしい」といったニーズがある場合、カスタマイズをあきらめて自社でパーツの増設を行うか、要求を満たす上位の機種を購入することになるが、前者では納品から業務導入までに時間がかかり、後者では不要なスペック分の費用を支払うことになる。カスタマイズしても短納期であれば、今回のように至急の移行が必要なケースであっても、自社のニーズに合った構成を最小限の費用で導入することが可能だ。

同社の法人向けモデルには、大きく分けてノートPC、コンパクトデスクトップPC、タワー型デスクトップPCの3種類があるが、それぞれのラインナップの中に、さらに多くの機種が用意されている。今回はバランスの取れたオススメの機種として、ノートPCの「Critea(クリテア) VF-AG」、コンパクトデスクトップの「Slim Magnate(スリム マグネイト) IE」、タワー型の「Diginnos Biz(デジノス ビズ) EA」を紹介しよう。