SSDは2000年代半ばに注目されはじめ、2000年代後半には普及価格帯の製品が一気に増加。その後も各メーカーは、コントローラやNANDフラッシュメモリの高性能化を推し進め、2013年現在、コンシューマ向けハイエンドSSDはSATA 6Gbpsのインタフェースでは“限界”の性能まで到達したともいわれている。ということは、各メーカーの代表的なSSDにはもはや性能差はないのであろうか……。そこで、Plextor M5 Pro Extreme 256GB(以後M5 Pro)と他メーカーのSSDを比較してみた。

まず、M5 Proについてだが、コントローラに「Marvell 88SS9187」、NANDフラッシュメモリに東芝製を採用したSSDだ。最大ランダムリード「100,000IOPS」、ランダムライト「88,000IOPS」をうたっており、ハイエンドコンシューマ機だけでなく、ワークステーションにも最適だといわれている。このSSDが他メーカーの製品と、パフォーマンス面で差が出るのか気になるところだ。

テストに使用したPlextor M5 Pro。テスト環境はCore i7-4770K、インテルZ87エクスプレス、メモリ16GB、グラフィック、NVIDIA GeForce GTX 780×2だ

まずは、ストレージの読み書き速度を測る定番ソフト「CrystalDiskMark 3.0.2」の結果。

左がM5 Pro、右が比較用最新SSD

M5 Proの数値は最新SSDと一進一退となった。より実用に近いランダムリードライトでは若干最新SSDに差を付けられた感じだ。だが、512KBランダムライトでは大きく勝っている。

さて、上記のテストはSSDにOSデータのみしか記録されていない状態で、ここからSSDの使用容量を多くし、CrystalDiskMarkで計測。まずは約8GB分のRAWデータが入ったフォルダを12個書き込んでみた。つまり100GB超のデータが追加されたことになる。

左がM5 Pro、右が比較用最新SSD

記録容量が増したことで顕著な変化が現れた。最新SSDのシーケンシャルライトと512KBのランダムライトのパフォーマンスが著しく低下している。一方、M5 Proは4KBのランダムライトは低下したが、シーケンシャルライトおよび512KBランダムライトは維持している。

さらにここから約8GBのフォルダをさらに13個追加。両SSDとも空き容量が10%を切った状態でテストしてみた。

左がM5 Pro、右が比較用最新SSD

結果は空き容量50%の場合と同様となった。M5 Proは4KBのランダムライトは低下したがほかの数値は維持。NCQ利用時の数値QD32もあまり変化はみられなかった。

さて、今回はCrystalDiskMarkのみで数値を計測したが、ベンチマークソフトは一定の動作を課しているだけのもの。本来「90%のリード作業+10%のライト作業」「50%のリード作業+50%のライト作業」といったように、各種アクションによってそれぞれ求められる能力が異なる。なので、今回のテストはあくまで参照程度にとどめておこう。

(マイナビニュース広告企画)

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