主な仕様 [CPU] Intel Core i7-2630QM(2.00GHz) [チップセット] Mobile Intel HM65 Express [メモリ] 4GB [HDD] 約640GB [グラフィックス] NVIDIA GeForce GT 540M [OS] Windows 7 Home Premium(64bit) [価格] オープンプライス

VAIOノートの中でも、フラッグシップモデルに位置づけられている「VAIO F」が、新筐体となって登場した。スペックはもちろん、最大の見所は、なんといっても「3D」対応という時代をわしづかみにするスペシャルスペックを搭載しているところだ。いろいろ気になるニューVAIO F。じっくりレビューしたので紹介しよう。

さすがVAIO!
厚みのあるディスプレイをスマートに見せる

PCを取り出して最初に驚くのはそのサイズ感。16インチワイドと、最近のフルサイズよりは一回り小さいが、それでも筐体としては迫力を感じる。その最大の理由がディスプレイの厚み。薄型ディスプレイになれてしまったユーザーにはとても分厚く感じる、といいたいところだが、このモデルは少し違う。

エッジを斜めにカットしたスマートなデザインと、本体とディスプレイを2枚の斜め板のようにセッティングした絶妙な組み合わせによって、厚さを感じるどころか、第一印象としては薄ささえ感じてしまう。

メーカーも「2枚の板が浮かんでいるイメージ」と謳っているとおり、この独特の形状は実に効果的。さらにパームレストとタッチパッドに段差がないため、フラットな一体感がさらにスタイリッシュさを演出している。

ディスプレイと本体は、ヒンジが目立たない「ヒンジレスデザイン」を採用しているので、PCを開いているときはキーボードの向うに別のディスプレイがあるようなイメージだ。デスクトップユーザーも、ノートPCユーザーも、一度実物を見てもらえば、納得の“スマート”さといってくれるはずだ。

2枚の板が浮かんでいるイメージ 計算されたデザインは、フルサイズノートPC+3D対応ディスプレイのフルスペックを感じさせないスタイリッシュなイメージ

ボディの左右にインタフェースを集中

VAIO Fに搭載されているインタフェースは、右側面にヘッドフォン、マイク、USB 2.0ポート、ブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)、地デジ用アンテナ端子。左側面に電源ポート、アナログ外部ディスプレイポート(ミニS-Sub 15ピン)、HDMIポート、LANポート、そしてUSB 3.0ポートが2基となっている。

使用頻度が高いポート類が、左右側面に振り分けられているのは使い勝手がいい。ただし、据え置きPCとして利用する場合には、ケーブル類の取り回しがしづらい面もある。まぁ、この辺は好みとなるが、無線LANでネットワークに接続してNASを使うシーンや、Bluetoothで対応デバイスを利用する場合などは問題にならないだろう。

ディスプレイを閉じているときも確認できるのが、パームレストの下方に配置されているインジケーター類。無線LANや充電状態、HDDアクセスなどが確認できるようになっている。あまり見る頻度は高くはないが、いざというとき役に立つケースもある機能だ。これはディスプレイを閉じているときも確認しやすく、スリープ状態で充電しているような場合には効果的。ただし、使用時には左手の直下なので見づらいが、実際の利用シーンでチェックすることはあまりないので問題ないだろう。

また、キーボード上部左側にはプレーヤーの再生・停止・早送り・巻き戻しがおこなえるアクセスボタンがある。タッチセンサー方式なので、触れるだけでよいのは非常にうれしいところ。場所も自分には好みの位置なので、使い勝手はかなり良かった。

そのほか、後述するがキーボード上部右側にはAssistボタン、3Dボタン、VAIOボタンが配置されている。こちらはポチッと押すタイプなので、まず押し間違いはない。特に3D機能を使う場合にはよく触れるボタンとなるので、まずは位置を覚えておいてほしい。

本体右側面には、ヘッドフォン、マイク、USB 2.0ポート、ブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)、地デジ用アンテナ端子がある 本体左側面には、電源ポート、アナログ外部ディスプレイポート(ミニS-Sub 15ピン)、HDMIポート、LANポート、USB 3.0ポート×2基がある
ブルーレイディスクドライブはトレー式を採用
キーボード上部左側にはプレーヤーの再生・停止・早送り・巻き戻しがおこなえるアクセスボタンがある キーボード上部右側にはAssistボタン、3Dボタン、VAIOボタンが配置されている

キータッチしやすいキーボードと、
パームレストと一体感のあるタッチパッド

キーボードはVAIOお得意のアイソレーションキーを採用した、テンキー付きフルピッチタイプになる。タッチ感覚はそれほど深くなく、軽快な感じで好感が持てる。それにフルサイズキー+テンキーのレイアウトは、通常のデスクトップPCと変わらぬ使い心地なので、入力はかなりしやすい部類だろう。

タッチパッドは、先にも述べたように境目がないデザイン。正確にはパッド部分にエンボス加工が施されており、なめらかさの中にタッチパッド部分が浮かび上がるようなイメージなので、ブラインドでもすぐにそれとわかる仕様。このアイデアはデザイン性と操作性を両立しており、非常に使い勝手がいい印象をもたらしてくれる。

もちろん、パッドはマルチタッチジェスチャーに対応しているので、直感的な指での操作が可能。慣れてくると結構便利なので、筆者もこの機能はよく使っている。

VAIO Fのキーボード面。パームレスト周辺のデザインが好印象

デザイン的には最高品質!

ボディ全体を光沢のある黒で統一し、“板”を巧みにデザイン化したVAIO F。インテリアとしても抜群の存在感を誇りそうな高級感は、さすがフラッグシップモデルだ。さらに使いやすいインタフェースやキーボード周りが、すぐれたデザインと両立しているのは、さすがといったところ。

3D対応ディスプレイ搭載ということで、そこにばかり目が行きがちだが、こうした細かい部分に配慮していなければ、ただの家電製品と変わらないと思うのは筆者だけではないだろう。

PCとしてのデザインが良ければ、それだけ愛着も沸くというもの。次回はさらに機能面や3D機能について紹介していきたいと思う。

優れたデザインとフルスペックが同居するVAIO F。さすがフラッグシップモデルだ

(マイコミジャーナル広告企画)

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