ソフト名 psShutXP
作者 PPCSoft
区分 フリーウェア
動作確認機種(※) W-ZERO3
W-ZERO3 [es]
EM・ONE
※:記事執筆時点における確認結果であり、これらの製品ですべての機能が確実に動作することを保証するものではありません。また、ここに挙げた以外のWindows Mobile搭載製品でも動作する場合があります。

(前回より続く)

インストールが完了すると、「スタート」-「プログラム」メニューの中に、アイコンが作成される。まずはここから起動してみよう。このソフトは、基本的に以下の3種類の機能しかない。

Display Off

画面のみを消灯する。音楽を聞いている時など、画面表示が不要な際に便利なモード。

Turn Off

サスペンド状態にする。通信は切断され、音楽なども聴けない、完全に機能が静止した状態になるモード(W-ZERO3シリーズでは電話の待ち受けは継続される)。

Reset

再起動を行う。

さらに、この画面に表示されている「鍵」の形のアイコンをタップすれば、「スタート」-「設定」-「パスワード」メニューと同じ画面が表示される。ここで起動パスワードを設定することが可能だ。数字4桁を使う簡易パスワードか、あるいは英文字と数字を組み合わせた複合パスワードのいずれかを設定可能である。

パスワードの設定画面。利用したいパスワードの種類や内容を設定する 簡易パスワード利用の際の入力画面。Linuxザウルスにあるものと同様だ

「鍵」アイコンではなく、「時計」アイコンをタップすると、時間を指定して以下の4種類の動作のいずれかを、自動的に実行させることが可能だ。希望の動作と時刻を設定して、「Set action」をタップすればよい。

Turn Off Pocket PC

端末をサスペンド状態にする。先に解説した「Turn Off」と同様

Log Off

パスワードが設定されている場合はパスワード入力画面を表示。設定されていない場合は設定画面を表示する

Turn off Display

画面を消灯する。先に解説した「Display Off」と同様

Reset

端末を再起動する。先に解説した「Reset」と同様

「Setup timer action」の画面。便利そうだが、実際には使いどころはなさそうな……

カスタマイズでより個性的に

正直なところ、「psShutXP」の機能はこれですべてである。拍子抜けする人もいるかもしれないが、デザインと機能がシンプルにまとめられているためか、十分以上に満足度の高いアプリケーションに仕上がっている。

しかしながら、「もっと自分なりの個性を打ち出したい」というユーザーも中にはいることだろう。そうしたユーザー向けの機能として、psShutXPは「スキンファイルを利用した外観のカスタマイズ」機能を有している。本体プログラムと同じフォルダにスキンファイルをコピーすれば、外観を大幅に変更することが可能だ。

配布サイトにあった、Macの「Aqua」風スキンの適用例。かなりイメージが変化する

スキンについては、公式の配布サイトにかなりの数が用意されているので、まずはこれらを試してみるのがいいだろう。なお、VGA向けとそうではないものと、ここでも解像度に応じて2種類に分かれているので、自分の端末に合ったほうを選びたい。

邪魔にならず、軽快な電源管理アプリケーションとして

「psShutXP」は、決して多機能ではないものの、軽く、シンプルであることを身上とするアプリケーションである。インストールしても、既存の環境にさほど影響を与えず、それでいてサスペンド周りの操作性が大きく向上するのだから、特段の理由がなければ入れておいて損はないだろう。

こまめな電源管理で、バッテリーライフの延伸を目指してみるのも一興だ。