ソフト名 psShutXP
作者 PPCSoft
区分 フリーウェア
動作確認機種(※) W-ZERO3
W-ZERO3 [es]
EM・ONE
※:記事執筆時点における確認結果であり、これらの製品ですべての機能が確実に動作することを保証するものではありません。また、ここに挙げた以外のWindows Mobile搭載製品でも動作する場合があります。

Windows Mobileと付き合い始めると、確かに便利になることも多いのだが、その半面、微妙な苛立ちが募る局面に遭遇することもある。

その一つとして挙げられるのが、「電源断」や「サスペンド」への移行だろう。使い慣れたユーザであれば、購入と同時にカスタマイズで対応してしまうことだろうが、初めてWindows Mobileと接するユーザーが、「EM・ONE」や「W-ZERO3」のようなデバイスを手にしたときは、大なり小なりこの問題に頭を悩ませることだろう。

本来、Windows Mobileには「サスペンド」しか備わってなく、端末の電源を完全にオフにするにはバッテリーを抜くしかない。電話機能を内蔵する「W-ZERO3」シリーズなどの場合はもう少し煩雑だ。「画面だけが消灯して、電話の待ち受けモードになっている」状態と、「電源ボタンを長押しして、待ち受けもできない状態」とが存在する。標準状態でユーザーが急いで電源を落とそうとするならば、「電源ボタンの長押し」するしか手がないという、少々困った状況である。

今回紹介する「psShutXP」は、そうした「ちょっとした不便さ」をきれいに解消してくれる、「サスペンド」「終了」「再起動」に特化した電源管理アプリケーションである。海外製のため、メニューその他が英語ではあるものの、恐らく多くのユーザーにとって馴染み深い「PC版のWinodws XPによく似たインタフェース」を備え、使いやすさは絶品である。「簡単な操作で快適なサスペンド」を実践するためにも、導入を検討してみてほしい。

「psShutXP」を起動したところ。バックグラウンドが薄暗くなるなど、本家XPに非常によく似たインタフェースである。

インストールと起動

開発元であるPPCSoftのWebサイトにはCAB形式のファイルが公開されているが、2種類あるのでどちらを選ぶか迷う人もいることだろう。「EM・ONE」や「W-ZERO3」など、解像度がVGA(640×480)相当以上の画面を持つ端末を使っているならば、後者を選ぶといい。そうでない場合は、「ARM/XScale - iPAQ, Pocket PC 2000, 2002, 2003 & others 」を選ぶといいだろう。

インストール先は内蔵メモリ、外部メモリカードのいずれも指定可能。常駐するタイプのアプリケーションではないので、好みの場所に入れれば問題ない。ただし海外製であることを考慮して、フォルダ名に日本語が使われているフォルダには入れないように注意しておこう。

「Today Icon」にチェックを入れてResetすると、Today画面に電源ボタン型のショートカットが表示される

インストールが完了すると、「スタート」-「プログラム」メニューの中に、アイコンが作成される。次回は機能やカスタマイズについて解説する。