Win 8/8.1編: 「PC」からメディアサーバーを取り除く

こんにちは、サッカーW杯の視聴で睡眠不足続きの阿久津です。本稿もドイツvsポルトガル戦からガーナvsアメリカ戦まで、視聴を終えてから書き始めました。ところで先日の対コートジボワール戦は本当に残念です。采配や選手に関しては割愛しますが、ただただ負けたことに意気消沈。本連載の担当Aもパブリックビューイングで打ちひしがれてきたとか。

W杯といえば、日本マイクロソフトが発表した「リアサカLIVE」。筆者の仕事部屋はPC用ディスプレイの横にテレビをアームで設置しているため、リアサカLIVEとテレビを並べて試合を視聴しました（図01）。

試合途中で選手の動きを確認すべく、リアサカLIVEのヒートマップ（選手のプレイエリアを可視化したグラフ）を開いたところ、表示されるのはチーム全体のみ。ちなみに、FIFA公式サイトでは選手個別のヒートマップを参照できます。いずれせよ勝負を分けるのは金曜朝の対ギリシャ戦。リアサカLIVEを起動しつつ、素直に日本代表を応援したいと思います（図02）。

さて、Windows 8/8.1では、「コンピューター」もしくは「PC」に「ネットワークの場所」というカテゴリが設けられ、LANに接続したコンピューターやDLNAサーバーを、メディアサーバーとして検出します（図04）。

機能自体は便利ですが、ユーザーによっては不要な場合もあるでしょう。例えば筆者はPC上で楽曲を楽しむ場合は「foobar 2000」というアプリケーションを使用し、たまにタブレットからメディアサーバーを参照する程度。そのため、「ネットワークの場所」のメディアサーバーは無用の長物となります。

そこで今回は「コンピューター」もしくは「PC」からメディアサーバーを取り除くチューニングをお送りしましょう。なお今回は、アクセス権の変更が必要となりますので、過去の記事の手順を参照してください。また、キーを削除する前は＜エクスポート＞を使ったレジストリファイルのバックアップを強くお勧めします。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer \MyComputer\NameSpace\DelegateFoldersキーを開きます。
3. {289AF617-1CC3-42A6-926C-E6A863F0E3BA}キーのアクセス権を変更してから削除します。
4. レジストリエディターを終了します。

これでチューニングが完了しました（図05～10）。

では、結果を確認してみましょう。「コンピューター」もしくは「PC」を新たに起動しますと、「ネットワークの場所」は残りますが、そこに列挙されていたメディアサーバーが一切現れなくなります（図11）。

「コンピューター」もしくは「PC」は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE \Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpaceキー下で設定したクラスIDをもとに特殊フォルダーを表示してきました。そこからメディアサーバーを指す{289AF617-1CC3-42A6-926C-E6A863F0E3BA}キーを削除することで、本チューニングを実現しています。そのため、メディアサーバーを参照する際はWindows Media Playerを使用してください。

また、上記の手順は32ビット版Windows 8/8.1を対象にしています。64ビット版Windows 8/8.1の場合は、さらにHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node \Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace \DelegateFolders{289AF617-1CC3-42A6-926C-E6A863F0E3BA}キーのアクセス権変更、および削除してください。元の状態に戻す場合は事前に作成したレジストリファイルをインポートします（図12）。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和（Cactus）