近鉄の新型観光特急「しまかぜ」が高安車庫にて公開された。2013年の伊勢神宮式年遷宮に合わせ、伊勢志摩方面への活性化を担う"切り札"に。斬新なデザイン、ハイグレードな車内空間、近鉄伝統の2階建て車両など、かつての「ビスタカー」(10000系・10100系)をほうふつとさせる先進的なコンセプトを持った列車といえるだろう。

11月10~11日に五位堂検修車庫と高安車庫で開催される「きんてつ鉄道まつり2012」では、高安車庫の会場に「しまかぜ」が展示される。(写真はすべて近畿日本鉄道提供)

列車情報

近畿日本鉄道 新型観光特急「しまかぜ」

基本情報

2013年3月21日より大阪難波・近鉄名古屋~賢島間で運行予定の新型観光特急。「しまかぜ」の名称は志摩に吹くさわやかな風をイメージして命名され、ブルーを基調とした車両のカラーリングも伊勢志摩のさわやかな海にちなんだもの。先頭車両にはガラス6枚を用い、多面体によるシャープなデザインとなっている。

6両編成2編成が製造され、1・6号車は展望車両で、中間の2両は個室やサロン席からなるグループ席車両と、2階建て構造のカフェ車両。座席空間は3列配置で、シートに本革を使用し、エアクッションや電動レッグエストなどを装備した。コンセントも設置される。車内には専属のアテンダントも乗車し、きめ細かなサービスを提供するという。

掲載写真の概要

写真1 「しまかぜ」外観 写真8 サロン席
写真2 展望車両(1号車) 写真9 車椅子対応多目的トイレ(2・5号車)
写真3 2号車の座席 写真10 6号車最前部シート
写真4 カフェ席と販売カウンター(3号車) 写真11 エントランス(1・6号車)
写真5 3号車1階のカフェ席 写真12 パウダールーム(2・5号車)
写真6 和風個室(4号車) 写真13 販売カウンター(3号車)
写真7 洋風個室(4号車) 写真14 3号車2階カフェ席