すぐ隣にあるコンピュータに対して、パスワードやURLを送ったりするのは意外と面倒くさい。ファイルサーバを経由するのも面倒だし、ちょっとしたテキストをわざわざファイルにするのが手間に感じてしまう。

そんな時に使えそうなのがクリックボードの共有ソフトウェアだ。なかでもMac OS Xらしい、すっきりとしたデザインの「Stuf」がお勧めだ。

Stufの画面。他のユーザのクリップボードにアクセスできる

名称 Stuf
バージョン 1.14
動作環境 Mac OS X Leopard 10.5以上
ジャンル ユーティリティ(クリップボード)
開発者 The Escapers
種別 シェアウェア
ライセンス オリジナル(ユーザー登録12.99ポンド、フリートライアルあり)

Stufはメニューバーに常駐するプログラムで、テキストやファイルをコピーすると履歴管理してくれる。以前にクリップした情報でも保持してくれるので、思い出した時にペーストできて便利だ。

設定画面。ホットキーを設定すればキーボードから即アクセス可能

さらにクリップボードをフォルダ管理でき、フォルダ単位で共有/非共有の設定が行える。共有したクリップボードは、他のStufを使っているユーザからアクセスが可能だ。またフォルダにはパスワードを設定することでアクセスを制限できる。

共有したクリップボードは他のユーザがアクセスし、そのデータをもらうことができる。[Enter]キーを押せばクリップボードに入り、[Space]キーを押せば現在入力されている場所にそのまま貼付けられる。

なお、パブリックベータ版が開発コードネーム名「Shadow」として配布されている。ベータ版ということもあってか、ファイルの受け渡しは途中で止まってしまったが、テキストは問題なく受け渡せた。普段はクリップボード履歴管理ツールとして利用し、必要な時にデータを渡すというのが便利なのではないだろうか。