日本の道路標識は本標識と補助標識があり、本標識は案内標識・警戒標識・規制標識・指示標識の4つに区分されています。
高速道路の標識はこのうち案内標識にあたります。
緑地に白字で記載された標識は、夕日の逆光によって標識の視認性低下を防ぐために、文字と図柄部に太陽光を透過させる逆光対策標識を採用しています。
あまりに存在が風景に馴染みすぎていて「大きさ」を意識したことのある人は少ないでしょう。
高速道路上から標識を見る場合には、離隔距離という、安全上道路から離さなければいけない距離を取っていますから、それほど大きいと実感できないかもしれません。
しかし、視野が狭くなる走行中でも遠くから標識や文字が見えやすいように、驚くほどのサイズで作られているのです。
実際にはどのくらいの大きさなのか見ていきましょう。
NEXCO東日本最大の標識とは?
NEXCO東日本管区で一番大きな標識は、東関東自動車道(上り線)、19.02KP(千葉北IC~四街道IC間)に設置されている宮野木JCTの標識です。この標識は先の首都高速や京葉道路への分岐を案内するもので、平成元年3月から設置されています。
寸法は縦6.5m×横11m=面積71.5㎡です。
身近なものと比較すると、8畳のワンルームマンションでバス・トイレ付きがおおよそ20㎡ですから3倍以上あります。
つまりワンルームマンション3部屋分の面積よりも、この標識の面積の方が大きいことになります。夫婦プラス子供が十分に暮らせるほどの広さです。
対するNEXCO中日本最大の標識は?
次に、NEXCO中日本管内で最大の標識をご紹介しましょう。
東名高速道路(下り線)の豊田JCTから2km手前の図形標識です。この先は本線を直進で「東名」静岡方面、左で「伊勢湾岸道」「東海環状道」へ分岐します。
肝心の寸法は縦7.4m×横9.5m=面積70.3㎡、かなりの接戦です。惜しい!
たったの1.2㎡の差です。こちらもやっぱりワンルームが楽々3つ入る大きさです。
はたして真の日本一は?
ちなみにNEXCO西日本には、残念ながら標識のサイズを網羅した資料はないとのこと。
つまり、現時点でNEXCO東日本の宮野木JCTの標識が日本一大きい道路標識ということになります。
ただ噂によると、これをさらに上回るサイズの標識が近年になって「どこか」に設置されたらしいというのです。この件についての詳細は未だ分かっておらず、インターネットでも諸説紛々。なにやら都市伝説化しています。
真の王者が決定するその日まで、情報提供をお待ちしています。