前回は「渋滞予報士」をご紹介しましたが、では、渋滞ってどのように予測するのでしょうか?

渋滞予測は「過去のデータ」から導く

渋滞予報士などが予測する渋滞予測は、過去3年程度の渋滞データを図に表し、過去にどのような箇所、時間帯で渋滞が発生しているのかを確認して実施されています。

「過去の渋滞をグラフ化して重ね合わせて予測」

  1. 過去3年間の渋滞を時間、距離のグラフに記入

  2. 3年間の渋滞を重ね合わせる

  3. 3年間の渋滞を含む領域が、今年の渋滞予測となる

高速道路の状況やシステムの変更からも予測を立てる

過去のデータから導く方法のほかに、新しい高速道路の開通や料金割引制度の変更などがある場合は、想定される交通量を算出します。道路の交通容量(渋滞せずに通れるクルマの台数)と比較し、オーバーした分を渋滞長に換算することで渋滞予測を実施します。

また、高速道路周辺に新しくできた幹線道路や大規模な商業施設の状況、イベントの開催予定など、さまざまな情報を加味したうえで、渋滞予測に反映させています。

高速道路の渋滞予測は、ドラとらの渋滞予測カレンダーに随時更新されるので、出かける際はチェックしておくと、混雑ピークを避けて快適なドライブが楽しめるはずです。

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