「COMPUTEX TAIPEI 2017」のMSIブースでは、GTX 10シリーズを搭載するコンパクトな薄型ゲーミングデスクトップPC「Vortex G25」が展示発表されていた。

「COMPUTEX TAIPEI 2017」のMSIブース

Vortex G25(写真右)。GTX 10シリーズを搭載し、3画面への同時出力が可能

本体の縦幅(高さ)は約30cm、厚さは約4cmほどだろうか。グラフィックスにGeForce GTX 1070/1060を搭載できる、薄型のゲーミングデスクトップPCだ。

前面・背面両方にインタフェースを搭載。特に前面のインタフェースは、電源用ポートを含めVRヘッドセット「HTC Vive」の使用に必要なものが揃っており、前面の端子だけでHTC Viveが使用できるようになっている。映像出力は、4K/60Hzの出力が可能なThuderbolt 3に加え、Mini DisplayPort、HDMIの計3系統を備える。

内部には、2基の29枚羽根ファンと1基の23枚羽根ファン、サーマルパッド、15本のヒートパイプを組み合わせた冷却システム「Cooler Boost Titan」を搭載。

Vortex G25。中央の赤いラインはLEDで光る

排熱は上部へ逃がす構造に

前面のインタフェース。HTC Viveの動作に必要なポートが全て揃っており、前面のみへの接続で使用できる

こちらは背面ポート。Gigabit対応の有線LANポートも備える

本体の"スリムさ"を活かし、VR体験システムとのセット提供も構想にあるとのこと。MSIブースには、実際にVortex G25とHTC Viveを組み合わせ、VRレーシングゲームを試遊できるVR体験システムが用意されていた。試したところ、目立ったカクつきや遅延は感じられず、映像再生については問題なくプレイ。気になった点があるとすれば、レーシングゲームという特性上、頭を椅子に押し付ける際に若干ケーブルの感触が気になったことくらいだ。

Vortex G25とHTC ViveによるVR体験システム。カーレースゲームに特化しており、車のハンドルとアクセル、ブレーキ、可動するカーチェアで構成されている。足の先にあるボックスに、Vortex G25が収められている。このVR体験システムは同社のPC製造工場で制作しており、実際の販売では、例えば乗馬や操縦席など、ゲーム内容に合わせた体験システムのカスタマイズが可能という

ひとまず第7世代Intel Core i7を搭載してリリースするが、今後"Coffee Lake"こと第8世代Core iプロセッサ搭載版も提供するという。価格は未定。