米国におけるApple Storeは、人口密度の高い地域のショッピング街やモールなどに、細かく設置する出店スタイルを取っている。

前述の通りバークレーに住んでいる筆者がiPhoneを購入したいと思ったとき、地元のバークレーの店舗に欲しい色の在庫がなくても、15分車を走らせればエメリービルの店舗があるし、20分行けばウォルナッツクリークにもApple Storeがある。ウォルナッツクリークは比較的在庫に余裕があることが多いのが最近の傾向だ。

しかし日本では、大都市のショッピング街に配置する特別な店舗というイメージが強い。 東京では銀座、表参道、渋谷にあり、その他には仙台、名古屋、大阪、福岡と、Apple Watch専門店が東京・新宿にある。それ以外のエリアでの販売やサポートは、量販店や独立した店舗の「Apple製品取扱店」、「Apple正規サービスプロバイダー」が担っている。

こうした場所で、Today at Appleが展開されるかどうかは不明だが、もしもApple StoreだけでToday at Appleを展開するのであれば、より多くの都市へのApple Store進出が拡がっていくことを期待したい。

松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura