日本に初めて「ムーミン」のテーマパークができる! その発表を聞いて心躍らせた人は多いのではないだろうか。埼玉県飯能市の宮沢湖を中心としたエリアに開業予定のテーマパーク「metsa(メッツァ)」の詳細が、都内で行われた発表会で明かされた。

埼玉県飯能市の「metsa(メッツァ)」の詳細が発表された

公園エリアとムーミンエリアの2エリアで開業

メッツァは、フィンテック グローバル社とムーミン物語社によるテーマパークだ。フィンランド語で「森」を意味するその名の通り、湖と森が広がる自然豊かなエリアにオープンする。

園内は、入場無料で北欧のライフスタイルを体験できる「メッツァビレッジ」と、ムーミンの物語を主題にした有料エリア「ムーミンバレーパーク」の2つに分かれる予定だ。

入場無料の公園エリア「メッツァビレッジ」

ムーミンの物語を体験できる有料エリア「ムーミンバレーパーク」

「メッツァビレッジ」は公園機能を有するほか、地元の野菜や工芸品などを購入できるマーケット、北欧式のサウナを併設した宿泊施設、グランピング施設なども備える予定。「ムーミンバレーパーク」では、ムーミン一家が暮らす"ムーミン屋敷"や灯台、水浴び小屋などムーミンの物語に登場する施設や、物語の世界を体験できる複数のアトラクションも計画している。オリジナル商品を展開する大型のギフトショップやレストランなども登場予定だ。

「メッツァビレッジ」は毎日気軽に立ち寄れるエリアだ

地元の野菜や工芸品などをそろえるマーケットを展開予定

北欧式サウナをそなえた宿泊施設も

「ムーミンバレーパーク」のエントランスイメージ

『ムーミン』の世界を体験できるアトラクションも

ムーミン屋敷や灯台、水浴び小屋も再現する

開業延期の理由は?

2015年の発表時には2017年中のオープンを目指すとされていたが、今回の発表では「メッツァビレッジ」の開業は2018年秋、「ムーミンバレーパーク」の開業は2019年春となった。広大な園内のインフラ整備や、メッツァのコンセプトを十分に実現させるための準備に時間を要すると判断したためだという。

来場者数はメッツァ全体で年間約100万人を想定。「北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所」を目指して開業の準備を進めている。

今回行われた発表会の会場には、ムーミンとスノークのおじょうさんがゲストとして駆けつけた。コメントこそなかったが、2人も開業を心待ちにしているようだ。ファンも楽しみに待とう。

ムーミンとスノークのおじょうさんも開業を楽しみに待っている

(c)Moomin Characters