ゲーミングデバイスメーカー「EpicGear」が10月8日に一般発売を開始するキーボード「EpicGear DeFiant(エピックギア デファイアント)」は、"スイッチ換装機能"を備えフルカスマイズ可能なゲーミングキーボードだ。ツクモ全店では24日から先行販売を開始し、あわせて先行体験イベント「Dr.TAKAのEpicGear新製品いじるラボ」が開催された。ここではイベントの様子を紹介していこう。

「Dr.TAKAのEpicGear新製品いじるラボ」。司会を務めたのはゲーミングデバイスを愛するDr.TAKA氏

EpicGear DeFiant

Dr.TAKAのEpicGear新製品いじるラボ
■開催日時 2016年9月24日
第1部:13:00~14:15 / 第2部:14:30~15:45
■会場 ツクモパソコン本店 4階特設会場
■場所 東京都千代田区外神田1丁目9-7

EpicGear DeFiantは、搭載するメカニカルキーのスイッチそのものを交換可能できる「EG MMS(モジュラー・マトリクス・ストラクチャ)」機構を採用したゲーミングキーボード。異なる打鍵感のキースイッチを1つのキーボード上で物理的に組み合わせられ、eスポーツなど競技性の高いゲームにおいて、自分の好みに合致した最適なスイッチ構成を使用できることが特徴だ。

キースイッチは「EG Grey」「EG Orange」「EG Purple」の3種類。「EG Grey」は押下に比例して反発力が強くなるリニアタイプ、「EG Orange」はクリック感のあるタクタイルタイプ、「EG Purple」はOrangeよりスイッチが感が強いタイプ(クリック感あり)となっている。標準搭載のキースイッチはEG Purpleで、GreyスイッチとOrangeスイッチは別売。

キーボードにはバックライト(白)を搭載し、9種類の発光パターンを設定可能。専用ソフトウェアで全キーをプログラマブルだ。オプションパーツとして、24キーのマクロキーパネル、USB Type-C搭載リアバンパー、トーナメントパームレスト、エルゴノミックリストレストなども用意する。配列は英語102キー/日本語108キーの2種類。主な仕様は下記の通り。

  • 搭載スイッチ:EG MMS Switch(EG PURPLE)
  • 押下圧:50g
  • 接点:1.5±0.2mm
  • キーストローク:4mm
  • Nキーロールオーバー:10キー対応
  • 本体サイズ:455×167×26mm
  • 重量:1.0kg
  • 価格:18,800円(税込)

構造はシンプル、でも頑丈なEGスイッチ - 打鍵感は軽快

イベントでは、マイルストーンの"デバイスおじさん"ことDr.TAKA氏によるEpicGear DeFiantの紹介、キースイッチ引き抜きデモなどを実施。また、参加者も好みに応じたスイッチの試用や、スイッチの換装を体験できた。

EpicGear DeFiant。左が日本語配列、右が英語配列

スイッチの換装をデモンストレーションするDr.TAKA氏

キーの構造はシンプルで、全スイッチがツメで取り付けられている形だ。付属する専用のスイッチ引き抜き工具をスイッチ上下のツメに引っ掛け、引き抜く。実際に試したところかなり固く、ある程度力を入れて引き抜く必要があった。力を入れても「単純な構造なので壊れにくい」、そして「ラウンド状になっているので、上下に揺らしながら引き抜く」ことがポイントとのこと。引き抜いた後は、新しいスイッチを押し込むだけで換装完了だ。

イベントで展示していたキーボードでは、[F1][F2][F3]キーがそれぞれ、Grey、Orange、Purpleスイッチとなっていた

ツメはスイッチ上下に装備。引き抜き工具はちょうどツメにぴったりはまる幅で作られている

一番左のGreyスイッチを引き抜いてみたところ

引き抜かれたGreyスイッチ

上部を手前に向けたところ。中央部分にツメが付いている

ツメは下部にも付いている

LEDは全キーに搭載。キースイッチには光を上に反射させるレンズが備えられている

標準ではPurpleスイッチを搭載している

EGスイッチの外し方。スイッチのツメに引き抜き工具がはまる構造になっているが、想像以上に力が必要

標準のキースイッチは、海外版では個人が選べるが、国内版ではEG Purpleがデフォルト搭載となっている。これは1年間ほど東京・名古屋のツクモ店頭で展示した際、ツクモexだけでもGreyが81票、Orangeが110票、Purpleが152票と圧倒的にEG Purpleの人気が高かったため。なお、1色×24個(計24個)の交換用キースイッチがセットになったオプション(税込2,800円)が用意されているが、初回版では限定特典として、3色×8個(計24個)の交換用キースイッチが付属している。

EpicGear DeFiantを体験した参加者からは「数字キーを全色変える使い方もある」「何回もやっていると慣れてくる」などの声が上がっていた

初回限定特典の交換用キースイッチセット。CHERRYスイッチの感覚に例えると、標準搭載のEG Purpleは青軸、EG Orangeは茶軸、Greyは赤軸に近いが、クリック感は全体的にCHERRYスイッチよりも軽めだ

セッション終了後には、EpicGearのヘッドホン「ThunderouZ」やオリジナルTシャツが当たるじゃんけん大会が開催された