パチスロメーカー・オーイズミの宣伝キャラクター「1000ちゃん」がキングレコードよりメジャーデビューしたことを記念するイベントが8月6日、神奈川県・厚木市内にて行われた。今回は暖かく見守る観客の笑顔が絶えなかった夕方の部についてレポートする。

左から白石稔、新田恵海、渕上舞、洲崎綾

お決まりの挨拶「お昼だぁ~☆」でイベントスタート

新田恵海

「1000ちゃん」とは、オーイズミの宣伝を担当するメカ少女を中心としたコンテンツのこと。2013年に誕生して以来、Twitterでオーイズミ製品の宣伝を行っているほか、オリジナルソングも定期的にリリース。さらにはWEBドラマ、単独イベント「1000☆PARTY! 2015」を実施するなど、年々活動の場を広げている。

本イベントは2016年8月3日に発売した「☆STARRY☆」(スターリー)の発売と、メジャーデビューを記念し開催されたもの。1000ちゃん役の新田恵海、1000ちゃんのライバルで自称天才科学者・Drミリオ役の渕上舞、博多弁に聞こえるラーゲー語という言語を扱う宇宙人のお姫様・プリマ役の洲崎綾と、司会として声優の白石稔が登壇した。

イベントは、白石の呼びかけでキャスト3人が登場し、それぞれの挨拶からスタート。新田が、「厚木にお集まりのマスター☆? せーの!」と会場に呼びかけると、観客は「お昼だぁ~☆」とお決まりの挨拶で応え、続く渕上はミリオの口癖「にゃー」を観客と一緒に叫んだ。その流れのまま洲崎もプリマらしさを表現しようとしたが「私のことすいとーと? と聞いたら"長崎ちゃんぽん"と答えてください!」と、博多に関係ない言葉をチョイスし、登壇者から総ツッコミを受けてしまう。その後、福岡出身・渕上のフォローで、博多っぽい言葉「とんこつ」に変更し、事なきを得た。

挨拶後は、メジャーデビューを果たしたキャスト3人が、それぞれの心境を述べた。なかでも洲崎は「キングレコードさんからデビューしたので、あの林原めぐみさんと一緒の舞台に立てるかもしれない」と、「KING SUPER LIVE 2015」のようなライブへの出演意欲を見せ、会場を大いに沸かせた。

開催地「あつぎ」にちなんだチャレンジ

渕上舞

続いて、「あ」「つ」「ぎ」を頭文字にした3つの問題にチャレンジするという「あつぎチャレンジ」が行われた。チャレンジがうまくいけば景品がもらえると知った3人がはりきるなか、最初に行われたのは、「あゆ作文」と題した、あいうえお作文の「あ」と「ゆ」バージョン。「☆STARRY☆」のキャッチフレーズを考えるというお題に、早速、新田が「愛してあげる、夢の中まで」と回答。すると渕上も「愛してる、夢の中でも聞いて」と、打ち合わせしたかのような息ピッタリの答えを披露し、会場から拍手が送られた。

「あゆ作文」の次には、白石と代表者が60秒会話し、白石の話につられたり、返事をしたり、言葉が詰まったりしたら負けという「つられたら負けよゲーム」が行われた。代表者に選ばれたのは、「話を聞かないことに定評がある」と自称する洲崎。勝負がスタートすると、白石は同日に行われていた「あつぎ鮎まつり」の話を、洲崎は「白石が歓声を浴びていると負けた気になる」という話を始める。その後、止まらない白石のトークに、言葉が詰まりそうになるも「今日はいい天気だなぁ」と斜め上からの会話を繰り広げ回避。洲崎は最後まで白石の話につられることなく、ゲームを終えた。

3つ目に行われたのは、時計を見ずにトークし、86秒と思った瞬間に合図する「ギリギリトークでチキンレース」。秒数はイベント日の8月6日にちなんだもの。誤差3秒以内でクリアという条件でスタートした1回目の挑戦は、「あつぎ鮎まつり」で何を買ったかのトークが繰り広げられた。渕上が「マヌカハニーはちみつのアイス」、新田はイチゴとパイナップルが乗ったブルーハワイ味の「1000ちゃんカキ氷」を食べ、同時発売されていたリストバンドも手に入れたことを嬉しそうに話した。一方、焼き鳥を買ったという洲崎は、焼き鳥を入れていた袋が破れて、マネージャーの股間付近がタレで汚れる大惨事が起きたというエピソードを披露。トーク時間は102秒で惜しくもゲーム失敗に終わったが、会場の笑いを取ることには成功した。

続く2回目の挑戦では衣装に関するトークが行われた。新田が水色で星がついたワンピースを購入したと思ったらナイトドレスだったので、実は寝巻きで舞台に立っているという身を削ったエピソードを繰り広げるも、結果は76秒と、またも失敗。3度目の正直で挑んだ3回目は、11月5日にディファ有明で開催される「1000☆PARTY!!2016」の話を中心に展開。会場や曲目などについて話した後、渕上がストップをコール。結果、89秒と3秒以内に収まり、ゲームをクリアした。「あつぎチャレンジ」がうまくいったご褒美として、3人には厚木市のマスコットキャラクター・あゆコロちゃんのぬいぐるみ1体がプレゼントされた。

白熱のライブパート、なぜか笑いが……

洲崎綾

トークの後は、「☆STARRY☆」収録曲をお披露目するライブパートへ突入。トップバッターの新田は、明るい・元気といった「1000ちゃん」らしさが詰まった表題曲「☆STARRY☆」を歌った。新田は、ライブ前に「1000ちゃんだけでは完成しない、この場で初めて完成する曲」と言っていたが、その言葉通り、「おっ昼だぁ~」などのコール&レスポンスが初披露と思えないくらい見事に決まり、会場が一体となって曲を仕上げていた。

続く渕上は、ロックテイストの激しい楽曲「RE//BORN」を熱唱。渕上自身もレコーディングで叫んだのは初めてという、曲冒頭の「にゃー!!」というシャウトに、ペンライトがミリオのイメージカラー「赤」で染まった会場のボルテージはさらにヒートアップした。

ライブの最後に登場した洲崎は、おとぎ話のようなかわいらしい楽曲「私流×HAPPY×STYLE」を歌唱。「トュルリララーの部分は、私の動きを真似して一緒にやってほしい」とライブ前にお願いしていたが、実際に観客がやっているのを見てクスッと笑う洲崎。さらに、曲の間奏部分で「MCだよ、ここは」と語るなどの自由でライブ感ある演出に、会場が笑いに包まれた。

ライブパートが終了すると、再び新田、渕上、洲崎、白石が舞台上に整列し、一言ずつ挨拶。洲崎は「1000ちゃんのファンはあたたかい」「私のファンはちょっとだけ年齢層が高くて、お父ちゃんみたいな人がいっぱい。見守ってくれる人が多かったから楽しめた」と、会場を笑わせつつもファンへの感謝を忘れない、彼女らしいコメントを残した。

続く渕上はライブで洲崎が曲中にMCを入れたことに触れ、「歌いながら普通にしゃべり出す人は初めて。いろんなパフォーマンスがあると学んだ(笑)」というコメントとともに、次回の「1000☆PARTY!!2016」では、歌中にトークを披露するかもと含みを持たせた挨拶を行った。そして、挨拶のトリを務めた新田は、「今日を迎えられたのはマスター、ミリオちゃん、プリマちゃんがいてくれたから。これからも1000ちゃんというコンテンツを末永く愛していただけたらと思います」と、「1000ちゃん」コンテンツの初期から関わるひとりとしての万感の想いを言葉にし、舞台を後にした。

ここでイベントは終わるかと思われたが、観客の「稔コール」に答え、司会の白石が再び舞台へ登場。白石の音頭で「1000ちゃん」の発展を願った3本締めが行われ、イベントは幕を下ろした。

11月5日には、昨年に引き続いて東京・ディファ有明で開催される「1000☆PARTY!!2016~A chance in thousands~」も控えており、新田、渕上、洲崎らが出演する。チケットの一般販売は10月1日から開始予定で、価格は7,500円(税込)。なお、先行申込も実施しているので、詳しくは『1000☆PARTY!! 2016』公式サイトをチェック。

Photo:(C)OIZUMI