2020年には小学校でプログラミング学習が必修となるそうだが、今から子どもに自宅でパソコンを学ばせるというのはアリだろう。一方、費用や「子どもを安全にインターネットに接続させる」ための家庭内ルールなど、課題もそれなりにある。
BASICが動くワンチップソフトパソコン
今回取り上げる「IchigoJam」は、ネット接続できない、だからインターネットを巡る問題から回避できる……という、ちょっと逆説的な作りのパソコンだ。jig.jpが開発しており、すでに15,000以上のライセンスが発行されている。
IchigoJamは、NXPのワンチップマイコン「LPC1114」に、独自開発したOS「IchigoJam BASIC」(最新版は1.2)を格納している。IchigoJamのキットは1,620円(税込)で販売されており、完成品やキーボードなどをセットにしたものもある。今回は、公式ページに載っている販売店のPCNから、キットを購入した(jig.jpは現在ライセンスのみで、事実上、PCNが販売元と考えてよい)。
ちなみに、PCNは秋葉原に「PCN フラッグシップ秋葉原 BY ASSEMBLAGE」を設けている。そこで買って即ハンダ付け作業もできるようだ(利用料金がかかる)。秋葉原ならば、ほかにスイッチサイエンスの「はんだつけカフェ」でも作業可能だ(こちらは無料)。
キットの組み立ては、ハンダ付けに慣れた人なら30分もあれば終わる。不慣れな人がゆっくり丁寧に作業しても、1時間くらいと思って大丈夫だろう。もし、ハンダごてなどの工具を所有しておらず、秋葉原の工作スペースを利用する場合は、ハンダとユニバーサル基板、抵抗袋を秋月電子などで購入して、まずはハンダ付けの練習から始めることをおすすめする。