イベントなどで見せるハイテンションなキャラクターで、一度知ってしまったらもう目が離せなくなってしまう声優、りえしょんこと村川梨衣。2016年3月29日には『中居正広のミになる図書館』に出演するなど、声優業以外にも幅広く活躍している彼女が、自身の誕生日・6月1日に満を持してソロアーティストデビューする。
村川梨衣(むらかわりえ)。6月1日生まれ。東京俳優生活協同組合所属。主な出演は『のんのんびより』一条蛍役、『ご注文はうさぎですか?』メグ役、『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士』エスカ・メーリエ役、『アイドルマスター ミリオンライブ!』松田亜利沙役、『えとたま』にゃ~たん役など |
新たな音楽ジャンル「リエミュージック」を引っさげ、音楽業界に飛び込んだ村川。間違いなく音楽業界にも「りえしょんワールド」を展開してくれる、そんな高い志を持った彼女に話を聞いた。
運命的なCDデビュー
――まずはCDデビューおめでとうございます!
わー、ありがとうございます! めっちゃくちゃうれしかったです! やっぱり、いつかは自分名義で歌を出したいと常々思っていたので、ソロデビューは本当にうれしいです。しかも、デビュー日は6月1日。私の誕生日なんですよ。デビューというだけで特別なのに、さらに誕生日という要素も加わって、めっちゃスペシャルな日だな! と思います!
――アーティスト・村川梨衣が新たに生まれる日ということもあって、二重の意味で誕生日ですね。
え~! それですー! もー、それじゃないですかー!
――「誕生日にCDデビュー」を狙っていたわけではないんですか?
CDデビューの話が決まって早い段階で、スタッフの方が「6月1日って水曜日だよね~」という話をしていまして(販売の集計期間と配送の都合から、発売日を水曜に設定する場合がある)。もしかしたら誕生日にCDデビューできるのは偶然なのかもしれないですけど、2016年の6月1日が水曜日であることは運命的だなと思っています。スタッフの方も「しょうがないよね、誕生日が水曜日なんだもん」って言っていましたけど、きっと私と同じ気持ちだったのかなって。
――きっと同じ気持ちで、合わせてくださったんだと思います。
うれし~!
――最初にCDデビューのお話を聞いたのはいつごろですか?
2015年の9月くらいに日本コロムビアさんから、「アーティスト活動どうですか?」くらいの軽めのジャブのような話をしたのが最初ですね。本格的に話が動き出したのが、その一カ月後。コロムビアさんから事務所に正式な連絡がきて、しかもすごく熱意を持って、「一緒にやりませんか!」と言ってくださったのが印象的でした。ここまで情熱を込めて、本気でお話をいただいたのは初めてでした。私と一緒に音楽を作りたいと思ってくださっている。何よりその気持ちがうれしかった。
――もともと歌うことが好きですもんね。
大好きなんですよ~。小さいころからアーティストさんの歌を覚えて歌っていました。SPEEDさんとか、L’Arc-en-Cielさんとか。
――アニソンも歌っていました?
もちろん! 挙げたら無数に作品名が挙がるくらいたくさん色々と歌ってました。
みんなに「リエミュージック」を歌ってほしい
――村川さんはキャラクターソングもたくさん担当していますけど、キャラソンとくらべて、村川梨衣として歌うのは、やはり違いました?
キャラソンはやはりキャラクターの歌なので、なるべく自分が出ないようにしています。キャラクターのことを第一に考え、自分が歌いたいようにではなく、キャラクターらしく歌う。でも、村川梨衣としてだと、自分の歌いたいように、この歌詞にはこういうメッセージが込められているからこう伝えようと表現できるので、心持ちとしては全然違いますね。村川梨衣として表現することが本当に夢だったんです。
――その村川梨衣として表現していく音楽のジャンルが……。
わー、うれしーやった―! ありがとうございます! そうなんです、「リエミュージック」です! いまは私の歌っている歌が「リエミュージック」なんですけど、ゆくゆくは音楽のカテゴリーにしたいんです。ポップス、レゲエ、ロック、リエミュージックという感じで。
――いまは村川さんしか「リエミュージック」を表現できる人はいないですよね(笑)。
唯一無二でもありたいんですけど、みんなに「リエミュージック」を歌ってほしいんですよ。会議とかで「うーん、次の曲はクラシックもいいけど、やっぱりリエミュージックでいこうか!」って(笑)。人々の心に残るような音楽になってほしいです。
――具体的にはどんな音楽のジャンルなんですか(笑)。
まだまだ「これがリエミュージックです!」とは言えないのですが、ヴァイオリンの音色がとても好きなんです。弾いてみたいという願望があるくらい。いろいろな音にヴァイオリンが合わさることで、さらに美しくて素敵な音になると思っています。私の音楽には欠かせないですね。
――「Sweet Sensation」のMVでもヴァイオリンを弾いていましたね。あれは村川さんが好きだからだったんですね。
弾きましたー! 全然へたでしたけど……! 監督とMVについての打ち合わせをしている時に、「ヴァイオリンが好き」と言ったのがきっかけだったんですよ。「じゃあヴァイオリンを弾くシーンを入れちゃおうか」ということで弾くことになりました!
――ほかにも村川さんが好きだからと取り入れられたものはあるんですか?
実は……なんと……あるんです! MVの最後に空を飛ぶシーンがあるんですけど、あれも私が「空を飛びたいです!」と言って入れていただいたシーンです。最初にMV撮影の資料をいただいた時に「風船で飛ぶ」という一案が書かれていて、監督は「ここにはこう書いてますけど、案なので気にしなくていいんで。ほかに何かありますか?」って流されそうになっちゃって、「おっとっとっとー、これはなんとかして飛びたいんやー、監督ーストップ―飛びたい―!」って。監督も「そういうことなら……」って感じで(笑)。
――すごい執念(笑)。ほかにもMV撮影で印象深かったことはあります?
ほかはなんだろうなー、うーん……。あっ! MV撮影の時に、なんと、コロムビアチームが私の大好きなうなぎを差し入れで持ってきてくださったんです!
――えっ、生で!?
違います―!! そんなわけないじゃないですか! なんで、(生のうなぎを掴もうとしてツルツルすべるジェスチャーで)この状態で! 焼いたものですよー。「Sweet Sensation」では串焼きを、「Baby, My First Kiss」ではうな重を持ってきてくださったんですよ。超うれしかったです!
――村川さんのうなぎ好きは有名ですもんね。何番目くらいに好きですか?
一番! ほかにも一番はあるんですけど……うなぎ部門で一番!