人に言いづらい「急性膀胱炎」の体験談を晒します

こんにちは、トイアンナです。経験することが意外と多いけれども、人へ相談しづらい悩みのひとつに「血尿」があるのではないでしょうか? 私も現在フリーランスとして柔軟な働き方を手にするまでは、年に数回ほど血尿に悩まされていた"血尿エキスパート"です(世界一名乗りたくない肩書ですね、コレ)。

血尿の原因はさまざまですが、女性の場合は急性膀胱(ぼうこう)炎の症状として現れることが一般的。急性膀胱炎とは雑菌が外から膀胱へ入ってしまい、膀胱内で炎症を起こす病気です。尿道が男性に比べて短く、膀胱のサイズも小さい女性のほうが感染しやすいといわれています。

今回は、なかなか女性の口から語られることのない「急性膀胱炎の体験談」を晒(さら)しつつ、同じ苦しみを持つ方にとって少しでも情報提供ができればと思います。

女性が気をつけたい「急性膀胱炎」

急性膀胱炎の代表的な症状は、頻尿、残尿感、排便時の痛み。そのほか、尿のにごりや腹部膨大感、悪化すると血尿が出る場合があります。

特に残尿感は、トイレへ行っても行っても「あれ? またトイレに行きたいかも……」という感覚がずっと続く地獄。尿道に塩が詰まってる感覚と言うと、経験者は「そうそれ! 」とわかってくれることが多いです。今まで外反母趾(ぼし)の手術や親知らずの抜歯、はたまた精神療法など幅広く苦しい体験をしてきましたが、残尿感は、日常生活レベルの苦痛ランキングでぶっちぎり1位です。

恐ろしすぎる……! 急性膀胱炎の体験談

ここからは、急性膀胱炎で実際に苦しんだエピソードをお話しします。

1.残尿感で仕事が手につかない! デートもキャンセル!!

まず、残尿感は仕事でもプライベートでもネックに。あるときは仕事が手につかず、やむなくトイレにこもって携帯メールで仕事を進めたこともありました。またあるときは、「USJへ行こうよ」というデートのお誘いを「あそこ、トイレ並びそうだな」という理由であえなくキャンセル……。今思い起こしてもつらいです。

2. 放置した結果、腎盂腎炎に!?

残尿感だけが症状になることも多い急性膀胱炎は、いかに本人がつらくても周りから見れば「プッ、クスクス」程度のことかもしれません。しかし放置すると恐ろしいことに……!

以前、海外旅行でクラシック音楽を聴く日程をたてたあるとき、1日に2~3回はコンサート会場で過ごしました。ただでさえトイレの数が日本より少ない海外で、数時間のコンサート中は身動きが取れません。なかなかトイレに行けない日々を1週間続けた結果、すぐ急性膀胱炎になりました。

しかし、さすがに膀胱が理由で海外から途中帰国はできません。「帰国したらその足で泌尿器科に行かなきゃ……」と笑っていたところ、帰りの便で猛烈な熱が! そのまま成田空港でぶっ倒れて入院しました。

実は急性膀胱炎、放置すると私のように菌が腎臓近くまでのぼってしまうことがあります。これを腎盂(じんう)腎炎といい、38~40度以上の高熱や吐き気、わき腹や背中の痛み、腰痛などの症状が出ます。私は、高熱と背中をたたかれるときに走る痛みに悶(もだ)えました。さらに恐ろしいのは、急性膀胱炎と同じように腎盂腎炎も慢性化する危険性があること。かつてバラエティー番組で活躍した飯島愛さんも、慢性腎盂腎炎が芸能界引退のきっかけになったという話があります。

しょっちゅう血尿を経験する人ほど「また膀胱炎か」なんて悠長にかまえがちですが、甘く見ていると痛い目に遭います。私みたいに倒れて入院し、その後も生命保険に入ろうとしたら「過去に腎盂腎炎をされたということで、腎臓だけは保険適用外です」なんて寂しい注意書きを食らうことになってしまうかも……!