米Microsoftが2016年3月30日(現地時間)から開催中の開発者向けカンファレンス「Build 2016」。初日のキーノート(基調講演)で発表された新テクノロジーや製品に関する最新情報から、キーポイントを取り上げて紹介しよう。

2億7千万を突破

登壇したMicrosoft Windows&Device Group EVPのTerry Myerson氏は、リリースから8カ月で、Windows 10搭載デバイスが2億7,000万台を突破したことを明らかにした。2016年1月の発表次点で2億台だったことから、この3カ月で7,000万台も増加したことになる。Myerson氏はこの成長率が145%に達し、既にユーザーが75億時間も利用していると述べた。

過去のWindows 7やWindows 8.xと比較したWindows 10の成長率

Windows 10アップデートは2016年夏

2016年夏には、コード名「Redstone」で開発を続けてきたWindows 10の次期大型アップデート「Anniversary Update」をリリースすると発表。Windows Helloなどで用いられる生体認証フレームワークをMicrosoft Edgeおよび各種アプリケーションに拡大し、パスワードによる認証を使わなくて済むようになる。

Microsoft EdgeやUWPアプリケーションが生体認証機能に対応する

ペン機能を大幅に強化

Microsoft Windows&Device GroupプロダクトマネージャーのBryan Roper氏によれば、70%以上のユーザーが「ペン」を毎日1時間以上利用している。そのため、新たなWindows 10では、ペンによる電源投入や手書き入力に対応した付箋機能、ホワイトボードが加わる予定だ。

アクションセンターと同じ場所に加わる「Ink workspace」。ペン機能に関する各種機能を呼び出せる

会場では付箋に手書きメモを書き起こすと、Cortanaがリマインダーとして認識するデモンストレーションも披露した

Roper氏はAdobe Illustrator CCによるペン操作も披露。デジタルの定規や雲形定規を使って精密な描き込みを行っていた