【レビュー】

Xシリーズのスピリットを集約した真のフラッグシップ - 「FUJIFILM X-Pro2」(前編)

1 富士フイルムが本当に作りたいカメラ

 
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まさしく「満を持して」という言葉がふさわしいタイミングで、富士フイルム「Xシリーズ」の最新フラッグシップ「X-Pro2」が3月3日に発売された。1月の発表会場では、海外メディアから拍手と歓声がわき起こったという。待ちわびたファンの反響も凄まじく、メーカーが供給体制強化のために発売を延期したほどだ。

FUJIFILM X-Pro2(レンズ:XF35mm F2 R WR)

富士フイルムが本当に作りたいカメラ

正直な話、筆者はX-Pro2の発売に懐疑的だった。一眼スタイルの「X-T1」がユーザーからも好評だったし、丁寧なファームアップも繰り返された。ファームアップするごとに(X-T1が)「次第に別のカメラへと進化していく」さまは、他メーカーの製品では見られない驚きだ。富士フイルムによるフラッグシップ機への強い思い入れとプライドに違いない。

引き替え、第2世代Xシリーズの売りでもある「クラシッククローム」が搭載されない「X-Pro1」は、やはり歴史の1ページだったということだ。OVF(光学ファインダー)とEVF(電子ビューファインダー)をレバーひとつで切り替えられる「ハイブリッドマルチビューファインダー」も、やがてはEVFのみに取って代わられるのだろう……と思っていた。

撮る側、撮られる側ともに心安らぐボディデザインだ。その中身はマグネシウム製フレーム、防塵、防滴、-10℃の耐低温構造と、信頼性も高い。本体外寸は、(幅)140.5mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)45.9mm(最薄部34.8mm)、撮影時質量は約495g(付属バッテリー、メモリーカード含む)

しかし、それは大きな誤り。富士フイルムさん、ごめんなさい! やはり富士フイルムが本当に作りたいカメラ、Xシリーズのアイデンティティとも呼べるカメラは、このスタイルなのだ。X-Pro2を使うたび、そう実感させられる。その理由を外観とともに見ていこう。

1/110秒 f4 ISO-200 WB:オート
レンズ:XF16-55mmF2.8 R LM WR
フィルムシミュレーション:PROVIA STD

X-Pro1を引き継ぐ外観の印象は、大きく変わらない。が、UI(ユーザーインタフェース)は緻密に再計算され、進化・改善されている。まず、手に持って感じるのはホールド感の向上だ。

グリップの山が大きくなり、中指と薬指の腹が心地よく引っかかるおかげで、余計な力を入れることなくカメラを保持できる。続いてファインダーを覗き込んでみれば、ハイブリッドマルチビューファインダーが非常に使いやすくなり、存在意義が大きく高まったことに気付く。

ピアノブラックが美しい軍艦部。FUJINON LENS SYSTEMロゴが消えてしまったのは残念

「FUJIFILM X-Pro2」の白い彫り込み文字が漆黒に映える

【左】シンクロ接点(円形のゴムカバー部分)はボディ側面に 【右】入出力インタフェースは、USB 2.0(High-Speed)・microUSB端子、リモートレリーズ端子兼用:RR-90(別売)用、HDMIマイクロ端子(Type D)、2.5mmステレオミニジャック(マイク/リモートレリーズ用)

グリップはホールドしやすい割にそれほど厚みがなく、見た目も美しい

しっかりと光軸上に位置する三脚穴

ホールド感を高めつつ邪魔にならないグリップ

両手でホールドしたところ。サイズ感もいい

【左】背面の親指の掛かりも良好。本当に持ちやすい 【右】見た目、重量ともにXF35mm F2 R WR装着時のバランスが絶妙。さらに描写力の高さを考えると、これはもっとも理想的なスナップカメラといえるかもしれない

背面液晶モニターは、約162万ドット 3.0型 TFTカラー

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インデックス

目次
(1) 富士フイルムが本当に作りたいカメラ
(2) ファインダーの進化を見る
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