「ミルキィホームズ 2016 大! プロジェクト発表会」が2016年1月20日、秋葉原・ベルサール秋葉原で開催され、パチスロ『探偵歌劇 ミルキィホームズTD 消えた7と奇跡の歌』の制作や、5月に幕張イベントホールでの2daysライブ「ミルキィホームズ 総天然色祭」開催などが発表された。
2月27日に『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 逆襲のミルキィホームズ』が公開される直前ということもあり、このタイミングでの発表内容が注目された。会場のベルサール秋葉原は、真冬の半屋外という環境にもかかわらず多くのミルキィファンでぎっしり。
発表会冒頭にはブシロードの代表取締役社長で、プロジェクトミルキィホームズ製作総指揮の木谷高明氏が登場。「ミルキィのプロジェクトが始まって6年、年を取るわけですね。今日は映画化を中心とした様々な情報を発表したいと思います」と挨拶。木谷社長はミルキィホームズプロジェクトが最初に目指したものを振り返り、「声優さんの個性、職能領域が広がればいいなと考えていました。彼女たちにはそれぞれの個性を活かして、声優業界のSMAPになってほしかったんです。だから今4人が様々なフィールドで活躍してくれているのがとても嬉しいです」と語った。
ここでステージには三森すずこ、徳井青空、橘田いずみ、佐々木未来がミルキィホームズの原点とも言える探偵服で登場。舞台には4つのくす玉が登場し、それぞれのくす玉から現れる4つの目玉を軸に発表会は進行した。
一つ目のくす玉の中身は「新プロジェクト」。最新PVのラストで、新プロジェクトの内容がパチスロ化であることが明かされると会場には驚きのどよめきが上がった。タイトルは『探偵歌劇 ミルキィホームズTD 消えた7と奇跡の歌』。中村伸行総合プロデューサーは「パチスロは普通コンテンツの最後の時期に作られることが多いんですが、これからもまだまだミルキィが続いていく今のタイミングで面白いものを作って風穴を開けたかった」と、ミルキィだからこそできるパチスロ作りへの意欲を語った。『探偵歌劇 ミルキィホームズTD 消えた7と奇跡の歌』は新規録りおろしボイス5000ワード以上、キャラ数50人以上、楽曲22曲以上収録、アニメーションも描き下ろしと、コンテンツとして見ても非常に充実した内容で、それだけの内容を盛り込むために筐体も改造してもらったとのことだ。ステージでは4人によるサンプル筐体試遊も行われ、力を合わせて野菜を引っこ抜いたり、エリーが格ゲーのボーナスステージ風に車を破壊したりと、ミルキィならではの演出が垣間見えた。
二つ目のくす玉の中身は「ライブ」。4月20日にセカンドアルバム『総天然色(フルカラー)』をリリースし、同アルバムを中心に据えたライブ「ライブ ミルキィホームズ 総天然色祭」を5月14日・15日に幕張イベントホール2daysで開催することが発表された。
三つ目のくす玉の中身は「先行上映」。2月27日公開の『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 逆襲のミルキィホームズ』の冒頭7分間が会場のみで特別上映された。グンマを舞台にミルキィホームズ、怪盗帝国、G4が入り乱れる様子はミルキィらしい楽しさと劇場版ならではのクオリティで、完成が楽しみになる7分間だった。上映後には劇場版の桜井弘明監督が登壇。「1期2期の頃の元気でおバカなミルキィを作ろうと思いました」とコンセプトを語っていた。2月17日には新宿バルト9にて「完成披露上映会」を行い、ミルキィホームズの4人と桜井弘明監督が登壇する。また、上映初日の2月27日と翌28日には各地で舞台挨拶を開催することも発表された。
四つ目のくす玉の中身は「再会」。声優バラエティ番組『みるみるミルキィ』新シリーズが2016年4月より放送されることが発表されると、会場からはこの日一番とも思える歓声が上がっていた。発表会の後半にはミルキィメンバーによる書き初めが行われ、三森は「コツコツがんばる一年」、徳井は「ハッピードリームクリエイター」、橘田は「尖(とん)がる」、佐々木は「何でもやってみる」を今年の意気込みとして掲げていた。ミルキィチーム全体の今年の方針として公開された巨大な書の文字は「鋭」の文字だった。
発表会のラストはミニライブ。4人が披露したのは劇場版主題歌「激情! ミルキィ大作戦!」と原点の楽曲「正解はひとつ! じゃない!!」で、会場のファンも屋外の凍えるような寒さを吹き飛ばすような熱量を見せていた。
発表会中には、『ミルキィホームズ』を最初期から手がけ、支えてきた中村伸行統括プロデューサーの退任と、岡田太郎新統括プロデューサーへの引き継ぎが発表された。中村氏は「6年間ミルキィに携わらせて頂いて、何もわからないところからのスタートでした。6年間やってきて残ったのは、楽しいという気持ちです。本当に感謝感謝の気持ちしかありません。ここまでやってきたのは、この4人(声優)と一緒でなければ無理だったと思います。私は一歩引く形になりますが、これからも『ミルキィホームズ』は最前線に立ち続けますので、みんなのことを応援してあげてください。今まで本当にありがとうございました」と退任の想いを語っていた。後任で、これまで『ミルキィホームズ』のライブ関連中心に携わってきた岡田氏は「中村さんと同じことはできませんが、『ミルキィホームズ』に対する愛情だけは負けないように、熱い気持ちを持って『ミルキィホームズ』爆進していきたいと思います」と気持ちを引き締めている様子だった。