近年、メガネ業界ではアニメ・ゲーム作品とのコラボレーションメガネが増えている。いま、コラボレーションメガネは新しいファッションアイテム・キャラクターグッズとして、目が離せないものとなっているのではないだろうか。メガネ業界とアニメ・ゲーム作品がコラボするようになったのはなぜなのだろう。今回はZoff・マーケティング本部長の高島郷さんにお話を伺った。
ウェブで実現する
――最初にコラボレーションしたアニメ・ゲーム作品を教えてください。
2011年に行った、ゲーム「戦国BASARA」シリーズとのコラボが最初ですね。販売元のカプコンさんから企画の相談を受けまして、そこから「戦国BASARA」の主人公のひとり、伊達政宗と「伊達メガネ」をかけてコラボ企画を作りました。その後「3月のライオン」「映画 けいおん! 」と続いていきました。
――アニメやゲーム作品とコラボレーションするようになった経緯は?
当時はユニクロさんが「デザイナーズ・インビテーション・プロジェクト」(旬のデザイナー・ブランドとのコラボレーション)を行っており、企業間のコラボレーションが盛んだったのですが、「メガネでも同じようなことができないかな? 」と思ったんです。いまやメガネは視力矯正のみならず、サングラスやパソコン用、花粉用とライフスタイルに合わせてつけかえる文化が根付いていますよね。そこにキャラクターの付加価値的なものを取り入れれば、その作品が好きな人たちが新たなお客さんになるのではないかと考えました。
――これまでアニメ・ゲーム商品と関わりがなかったところにいきなり「『戦国BASAR』のメガネをつくりたい! 」と。
そうですね。「戦国BASARA」で歴女が盛り上がっていたり、「けいおん! 」から音楽にハマる人たちがいたりと、アニメやゲームを通して新たな文化が作られているということを社内でプレゼンしましたが、社内全体に理解してもらうのは難しかったです。ただ、確実にムーブメントとして流れがきているので一度はやってみましょうと。実際に商品化したところ、スタートの「瞬間風速」が相当すごくて驚きましたね。
――その「瞬間風速」はどういった点から感じたのでしょうか?
発表と同時に予約で即完売になるモデルもありましたし、ツイッターでも2日で5,000ツイートくらいとすぐに反応が出ていました。オンライン限定商品として販売していたので、「店舗販売では物理的にありえないようなことでもウェブなら実現できる」ということを実感しましたね。
アニメ・ゲームとのコラボによる"パワー"を感じたという高島さんだが、実際のユーザーの声はどうだったのだろうか。次回は実際に販売してから、どのようにユーザーに受け入れられていったか、「ロックマン」「バイオハザード」「デビルメイクライ」「逆転裁判」などのカプコンコラボや、「ポケモン」コラボをメインに紹介していく。
Zoff アニメ・ゲームコラボメガネ販売リスト
2011.07 戦国BASARA 第1弾
2011.07 3月のライオン
2012.02 戦国BASARA 第2弾
2012.10 戦国BASARA 第3弾
2012.09 映画 けいおん!
2013.07 映画 聖☆おにいさん
2013.12 カプコン 第1弾 バイオハザード/逆転裁判
2014.02 カプコン 第2弾 ロックマン/魔界村
2014.04 カプコン 第3弾 戦国BASARA/Devil May Cry
2014.07 ポケットモンスター(サングラス)
2014.12 ポケットモンスター(PCメガネ)