2015年11月21日(土)より劇場公開となる『デジモンアドベンチャー tri.第1章「再会」』。その公開に先駆けて、10月23日、東京・新宿バルト9にてプレミアム先行上映会が開催され、キャスト陣から、八神太一役の花江夏樹、武之内空役の三森すずこ、八神ヒカリ役のM・A・Oの3人が舞台挨拶を行った。
『デジモンアドベンチャー tri.』は、「デジモンアドベンチャー」15周年を記念して製作された、初代「デジモン アドベンチャー」シリーズの続編となる作品で、舞台は『デジモンアドベンチャー02』でベリアルヴァンデモンとの最後の戦いから3年後。高校生になった主人公・八神太一をはじめ、デジタルワールドを冒険した"選ばれし子どもたち"(八神太一、石田ヤマト、武之内空、泉光子郎、太刀川ミミ、城戸丈、高石タケル、八神ヒカリ)の8人が成長した姿が描かれる。特に今回、「選ばれし子どもたち」は、その成長に伴ってキャストが一新されており、パートナーとなるデジモンたちは初代キャストのままで描き出される新たな「デジモン」の世界に、大きな期待が集まっている。
主人公・太一が通う月島総合高校の制服に身を包んで登場した3人。初代デジモンからのファンだという花江は、「見た目的には(城戸)丈ですよね?」とおどけつつも、まさか自分が太一を演じることになるとは思っていなかったので、「今ここに立っていることに緊張しています」と素直な心境を話す。アフレコでも最初はすごく緊張したと声を揃える3人。特に先輩声優たちがどのように接してくれるのかが不安だったという花江が、「アグモンたちの声で、『お前らよお』みたいなことを言われたらどうしようと思っていたけど、そんなことは全然なく、とにかく皆さん優しかった」と当時を振り返ると、M・A・Oも、テイルモンを演じる徳光由禾に挨拶をしたとき、「『パートナー、これからよろしく』って言っていただいて、もう泣くかと思いました」。
一方、三森もピヨモンを演じる重松花鳥が、アフレコの際に「私は"空"の隣がいいんだ~」と言って自分から隣に座りに来てくれたり、三森のことを事前に下調べしてくれていて、誕生日が同じという話題で盛り上がったというエピソードを披露。「それで緊張が一気にほぐれた」と感激しきりの様子だった。
『デジモンアドベンチャー tri.』は全6章で構成されるが、今後の展開について、自分自身も妄想を膨らませながらアフレコを待っているというM・A・O。三森も「高校生になって思春期を迎えた"選ばれし子どもたち"の心の成長を、第6章までの長旅で、皆さんと一緒に楽しんでいきたい」と観客にアピールする。
太一役が決まったとき、すごく悩んだという花江は、完成した後もちゃんと太一を演じられたかが不安だったが、先日、デジモン好きで有名な松澤千晶アナウンサーに、まったくデジモンと関係のない現場で出会った際、いきなり握手され、「花江さんが太一で良かったです」と号泣されたというエピソードを明かし、「一番のファンである"デジモンおばさん"に、そう言ってもらえてうれしかったし、それで落ち着きました」と笑顔で語り、舞台挨拶を締めくくった。
『デジモンアドベンチャー tri.第1章「再会」』は、全国10劇場にて、2015年11月21日(土)より3週間限定上映。また同日より劇場限定販売Blu-rayも発売開始となる。上映館などの詳細は公式サイトをチェックしてほしい。
(C)本郷あきよし・東映アニメーション