映画『サウンド・オブ・ミュージック』の公開は1965年。つまり今年は制作・公開50周年であり、物語の舞台であり撮影地のオーストリア・ザルツブルクでは記念式典として10月17日、ガラ・コンサートが開催された。

アルプスの雄大な風景の中で「ドレミの歌」を

あの子役たちも立派な大人に

エプロンをつけた金髪ショートカットの女性が丘をかけあがり、大自然の中を美しい声でのびのびと歌う映画。それだけ聞いてもすぐに『サウンド・オブ・ミュージック』と分かる人も多いだろう。「え、知らない」という人でも、「ドレミの歌」ならおなじみなのではないか。これはミュージカル仕立ての映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中で歌われる、同作の代表的な曲といっていい。公開以来、世界的なメガヒットを成し遂げたクラシックムービーである。

トラップ家の7人兄弟はみんな個性的

50周年を祝うコンサートには、1,340人の観光客と世界12カ国から集められた50人にものぼる各種メディアの数々。ファンで埋め尽くされた会場の祝祭大劇場は、最後には舞台俳優と観客の大合唱となり興奮と感動に包まれた。

子役の面々と実際のトラップ家の末っ子が集結。左から、次男クルト役のデュアン・チェイス、次女ルイーズ役のヘザー・メンジーズ、トラップ家の兄弟の末っ子ヨハネス・フォン・トラップ、四女マルタ役のデビ―・ターナー、長男フリードリッヒ役のニコラス・ハモンド

あの四女マルタ(右から2番目)も今ではすっかり大きくなった

また、会場には50年前の当時は子役であった長男フリードリッヒ役のニコラス・ハモンド、次女ルイーズ役のヘザー・メンジーズ、次男クルト役のデュアン・チェイス、そして四女マルタ役のデビ―・ターナーのほか、実際のトラップ家(映画の主人公)の末裔たちが駆けつけ、さらに盛り上がる。撮影秘話なども披露され、ファンにとっては忘れられない一夜となった。

「サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念版 DVD」(2枚組/税別3,990円、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)

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