もとは冷戦時代、CBRN(化学、生物、放射性物質、核)攻撃を受けた際のタンクの汚染除去のためにハンガリーのエンジニアのチームよって開発されたという消防車「ビッグ・ウインド(The Big Wind)」は世界最大級のパワーを誇る。

それもそのはず、T-34戦車にミグ21戦闘機のジェットエンジン2基を合体させた最強の消火キメラなのだ。

ビッグ・ウインドは3人の乗組員を必要とする。ジェットエンジンとウオータージェットを起動させるには、プラットフォームの背面のリアキャビン内のコントローラによって行うか、リモートコントロールユニットを介して外部操作される。

消火ユニットを起動させると、ミグエンジン上の6個のノズルによりジェット排気と水蒸気が混じり合い猛烈なスプレーとなる。約850リットルの水が最大速度でたたき出されるのだ。もし典型的な郊外のスイミングプールに本機の水ポンプをフックアップしたら、約50秒でプールの水をすべて吸い上げてしまうほどだ。

現在は油田火災の際に使用されている。

カラパイア

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