CX800シリーズは広色域4Kパネルを採用。独自の忠実色再現技術「ヘキサクロマドライブ」を搭載することで、原色に加えて中間色の微細な色合いまで描き出すことが可能。原画に忠実で高精細な映像が楽しめるという。

通常は3原色(RGB)の3つの座標軸で行う色補正処理を、補色となる(CMY)も加えた6つの座標軸で行うほか、3次元方式のカラーマネジメント回路により、忠実に色を再現。低輝度シーンでの暗部の色や中間色の微妙な色合いも自然に映し出す。ヘキサクロマドライブと高輝度IPSパネルの組み合わせによって、従来比1.6倍の色表現が可能になったという。

さらに、4K放送に向けた策定された新たな国際標準規格「BT.2020」に対応。オリジナルに迫る広色域にまでをリマスターし、本来の映像が持つ自然な階調と豊かな色彩を再現するという。

広色域4Kパネル、ヘキサクロマドライブによって色再現性を高めた

そのほか、明るいものをより明るくし、映像本来の明るさを復元できる独自技術「ダイナミックレンジリマスター」や、シーンに最適化した光源制御でハイコントラストな映像を実現する「バックライトエリア制御」を採用。現在のデジタル放送を4K解像度にアップコンバートする4K超解像エンジン「4Kファインリマスターエンジン」も搭載した。ULTRA HD Blu-rayの高輝度HDRにも対応する予定だ。

さらに、ダイナミックサウンドシステム PROを搭載。迫力ある低音を楽しめるのも特徴だ。クリアな重低音を鳴らす「クアッド・パッシブラジエーター」と、力強い音を再生する「ネオジウムスピーカー」、40Wの高出力アンプにより、パワフルな音声再生を実現する。

高輝度HDRに対応予定

フルHD映像を美しく4K変換

サウンドも大幅に強化

また、同製品は日本で設計・生産した「ジャパン・プレミアム」シリーズとして展開する。そのほか、お気に入りの画面にすぐにアクセスできる「かんたんホーム」を搭載。Firefox OSベースの新たな操作体系によって、直感的な操作が可能になった。

さらに、画面を3度傾斜させた「スラントデザイン」と、低い姿勢からの視聴にも適した「フラットデザイン」を採用。スラントデザインでは、ローボードにテレビを置いてソファに座った際に、見下ろす体勢になることで、見やすい角度で視聴できる。フラットデザインは和室に座った際に、低い姿勢から見ても見やすいデザインとし、横幅を取らず、置き場所を選ばないスタンドによって上質感を演出したという。

スラントデザインモデルでは、60V型のTH-60CX800N(市場想定価格は47万円前後)、55V型のTH-55CX800N(同40万円前後)、49V型のTH-49CX800N(同35万円前後)の3機種。フラットデザインモデルでは60V型のTH-60CX800(同46万円前後)、55型のTH-55CX800(同39万円前後)、49V型のTH-49CX800(34万円前後)をラインアップしている。

VOD対応やFirefox OSによる操作性、スマホ連携などをアピール

スラントデザインとフラットデザインの2種類を用意

4Kビエラのラインナップ

4Kテレビを身近にするCX700シリーズ

一方、CX700シリーズはより気軽な4Kテレビライフを提案する製品と位置づけており、4K解像度の高輝度液晶パネルを採用し、明るい4K映像を表現できるのが特徴。超解像技術の4Kファインリマスターエンジンの搭載や、倍速駆動の実現、様々な高画質化機能を搭載することで、デジタル放送やブルーレイソフトなどの様々な映像を、滑らかな4K高画質で楽しめる。

従来モデル比で最大10倍となる大容量スピーカーボックスの採用により、音質強化を図った「ダイナミックサウンドシステム」のほか、USBハードディスクに録画した番組をスマートフォンやタブレットに転送して視聴できる「外からどこでもスマホで視聴」にも対応した。

H.265/HEVCのデコーダーを内蔵しており、すでにサービスが開始されている4K動画配信サービスや、将来、開始予定のサービスにも対応できる。また、「NETFLIX」ボタンを配置しており、今年秋にもサービスが開始されるNETFLIXのVODサービスが簡単に利用できる。

55V型のTH-55CX700(市場想定価格は30万円前後)、50V型のTH-50CX700(同25万円前後)、40V型のTH-40CX700(同20万円前後)を用意している。