神谷浩史

鈴村:ロボを作るなら、ペーパークラフトでもいいぞ!

神谷:『てれびくん』や『テレビマガジン』で付いてるようなやつね。じゃあ「大百科」の第2弾には、巻末にペーパークラフトを付けよう(笑)。

鈴村:いいね~。それに加えてCDも付けたい!

神谷:『緊急発信!ラジレンジャー』(番組テーマソング)を作ってくださった渡辺宙明先生がゲストで来られた時「今度は戦闘テーマを作ろう」と話してくださったから、新曲を入れたCDを付けて。

鈴村:ロボにCD……、もう「本」じゃねえよ(笑)! そうしたら、おしゃれなバックとかソフビフィギュア、えい、Gロッソの入場券も付けちゃおう(笑)。

神谷:なんだかわからないものになってしまう(笑)。でも、紙の付録だったら実現性あるよねえ。

――それでは、番組のファンでありながらも、まだ『ラジレンジャー大百科』を読んでいないという方に対して、購入の決め手となる「一押し」をお願いしたいと思います。

鈴村:まさしく「仮面ラジレンジャー」の「大百科」と呼ぶにふさわしい本です。僕が番組の中で喋っていたことに関して「鈴村はネタや妄想で喋ってるんじゃないか」なんて思っている人が、もしかしたらいるかもしれません。しかしこの本を読めば「ああ、真実(リアル)だったんだな」と納得してくれる(笑)。番組の答え合わせができる本、言うなれば参考書みたいなところがありますね。この本を読みながら番組を聴いてもらえると、何倍も楽しめますから、ぜひ買ってください!

神谷:ラジオはラジオ、本は本で楽しめると思いますが、それが合わさった時にはもっと楽しいものになるんじゃないかと思っています。僕らの少年時代には、深夜ラジオの番組本、ネタ本がたくさんありました。最初は「なんだこれ」みたいに思っていたのが、番組を聴きながら読むとすごく面白い。うわ、この常連さんのネタすげえな、とか(笑)。本と一緒に聴くことによって、いっそうラジオが好きになるんじゃないかと思います。

――1月には、昨年の公開録音イベントの模様を収録したDVD『ラジレンまつり2014』も発売されていますね。こちらのDVDの見どころも教えてもらえますか?

鈴村:すごいDVDになりましたよ。この番組ならではと言えるのが、『キカイダー01』の1エピソードをまるまる流しながら僕らがコメントを入れる「生オーディオコメンタリー」のコーナーができたことです。

神谷:通常のコメンタリーではなく、お客さんがいる中での生収録ですから、僕らの予想だにしない方向に話が行ってしまったらどうしようとか、そういう緊張感の下でやっていました。そうとうウケるか、そうとうスベるかのどちらかだと思い、僕も健一くんも異常なまでに神経をとがらせて本番に臨みました。

鈴村:そうだったね。

神谷:喋っているうちにコメントすべき場面が過ぎてしまうとか、コメンタリーではよくあるんですが、あの時はちゃんと、お客さんに対して「次に出てくるこの場面に注目ですよ」という部分を的確に示すことができたんじゃないでしょうか。

鈴村:僕が大好きな『キカイダー01』という作品を、今まで観たことのない人たちにも楽しんでもらいたいんです。40数年を経たことでユルくなってしまっている部分だけじゃなく、放送当時からすでに「笑い」を取りに行こうとしている箇所が、『01』にはいくつかあってね(笑)。

神谷:みんなと一緒に東映特撮のエピソードを1本まるごと観ながら喋る、という機会はそうそうないですから、またやりたい企画です。

鈴村:串田アキラさんに来ていただいたライブパートも盛り上がったねえ。

神谷:僕らも一緒に歌わせてもらった『太陽戦隊サンバルカン』主題歌には感動しました。

鈴村:あれは凄かった~。ぜひDVD『ラジレンまつり2014』も多くの特撮ファンの方たちに楽しんでもらいたいですね。

■プロフィール
鈴村健一
9月12日生まれ。大阪府出身。代表作に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(シン・アスカ)、『アクエリオンEVOL』(カイエン)、『銀魂』(沖田総悟)、ラジオ『有限会社チェリーベル』(文化放送)、『仮面ライダー電王』(リュウタロスの声)など
■プロフィール
神谷浩史
1月28日生まれ。千葉県出身。代表作に『ハチミツとクローバー』(竹本祐太)、『機動戦士ガンダム00』(ティエリア・アーデ)、『夏目友人帳』(夏目貴志)、ラジオ『神谷浩史・小野大輔のDearGirl ~Stories~』(文化放送)、『劇場版さらば仮面ライダー電王ファイナル・カウントダウン』(ゴーストイマジン/A良太郎/仮面ライダー幽汽スカルフォームの声)など