『アイドルマスター』のラジオ番組「THE IDOLM@STER STATION!!!」の公開録音イベント「THE IDOLM@STER STATION!!! ~ぜんぜんあいたかった~」が2015年3月1日、神奈川県・クラブチッタ川崎で開催され、パーソナリティの沼倉愛美、原由実、浅倉杏美が登場した。

今回の公開録音は、アイステとしては約2年ぶりのイベント。イベントタイトルにちなんだ沼倉の「みんなになんてぜんぜん会いたかったんだからね!」の声とともに公録はスタートした。今日の3人は沼倉が自宅からの出発時間に荷物の入れ忘れに気がついたり、浅倉が本番直前(20分前)にどうしてもお弁当が食べたくなったり、何かとバタバタだったとのこと。メールトークでは10周年を迎えたアイマスにそれぞれが関わってからの時間があっという間だったこと、アイステとして北海道や九州、石垣島など地方でのイベントをやりたいといった内容で盛り上がっていた。

「ヌゴロ愛美の恋愛格言!!」のコーナーでは、沼倉がサングラス姿と素敵な格言で女たちを酔わせる「ヌゴロさん」として登場。ヌゴロさんは抽選で決まった「愛とはクラブチッタである」「出会いとはひな祭りである」のテーマでアドリブ格言を展開する。ひな祭りのテーマでネタに詰まったヌゴロさんは「俺と天ヶ瀬冬馬と出会った時──」と3月3日生まれのアイマスキャラ・冬馬とのエピソードを捏造し始め、会場は爆笑に包まれていた。

「らぶりぃエプロンあずみんのダーリン応援レシピ!!!」のコーナーでは、浅倉がエプロン姿の「らぶりぃエプロン先生」として登場。このエプロンが半端に普通ではかえってつらい空気になるため、ブリブリにラブリーになるよう工夫を凝らしたとのこと。らぶりぃエプロン先生が料理でお悩みを解決するこのコーナー、今回のお悩みは原の「暖房を切り忘れたり、部屋の鍵をかけ忘れたりするのを直したい」というものだ。卓上に用意された食材から、助手(?)の沼倉が「フルーツミックス」「肉」「納豆」の3つをチョイス。食品が選ばれるたびに、食べる役である原の不安げな悲鳴が上がる。浅倉は匠の手捌きで酢飯、フルーツミックス、酢飯、肉、納豆の層になったオリジナルライスカップを作成。隠し味はトッピングのとうがらしで、原も思わず「辛い! こんな思いをするならもう忘れ物しない!」と誓い、見事にお悩みを解決していた。

「ITポリスはらみーのBANGBANGトラブルシューティング!!」のコーナーでは、原が女性警察官のコスプレに拳銃のおもちゃを携えたITポリス姿で登場。「ベアメタルとは?」というIT用語の説明にチャレンジした。正しい回答は「OSなどが何も導入されていないまっさらな状態のコンピューターのこと」だが、原は「ITは脳を活性化することが大事。頭がかっちこっちになった人のテンションを上げるために、金属でできた熊を横に置くの」と珍説明を披露。正解を聞いた原は「ベアもメタルもかかっていないね」と駄目出しをしていた。

ライブパートに向けてのステージの転換中、スクリーンでは3人がこのイベントに向けて制作した新曲「in wonderradio」収録風景VTRを上映。「in wonderradio」のネタ振りを散々しながら、最初の楽曲はイベントタイトルでもある「ぜんぜんあいたい」を歌うフェイントも……。しかし実は「ぜんぜんあいたい」もライブでは初披露であり、この3人ならではの美しいハーモニーで客席を酔わせた。ソロコーナーでは「SUPER STAR」(浅倉)、「continue」(原)、「strawberry pain」(沼倉)、「きっと」(浅倉)、「AVALON」(沼倉)、「One Step」(原)という新旧織り交ぜたラジオ発楽曲を披露。アイマスのキャラクターとして歌う楽曲たちとはまた違う、アイステならではの表現で客席を楽しませた。

ラストはもちろん、3人揃って新曲「in wonderradio」を披露! この曲は年が明けてから制作の話が決まり、歌詞も番組構成作家でもある伊福部氏が約一週間で仕上げたとのこと。3人の掛け合いや台詞など、ラジオならではのギミックが随所に散りばめられ、最後は原が「ITポリスはらみー」として普段使っている拳銃の音を生で響かせる楽しい仕掛けでステージを締めくくった。締めのトークで3人が揃って語っていたのは、「アイステでもライブやイベントをもっとやりたい!!」。そのための応援とプロデュースを来場者にお願いしてステージは幕となった。