【レビュー】

高い質感と音質を実現しながらもコストパフォーマンス抜群! キングストン「HyperX Cloud ヘッドセット」

マウス、キーボードと並ぶ、ゲーマーの必須デバイスとは何か。それはヘッドセットだろう。ヘッドホンはサウンドを再生してゲームを楽しませてくれるだけでなく、ゲーム中の環境音を聴き分けることで攻略や勝敗を左右する要素になっている。またマイクはいまやオンラインのフレンドとコミュニケーションを取るために必須のアイテムだ。そんな2つのサウンドデバイスを融合したヘッドセットには、高品質製品が欠かせない。とくにマイクの音質は、自分だけでなくオンラインフレンドの聞き取りやすさにも繋がる要素なので、おろそかにはできない。

HyperX Cloud ヘッドセット

キングストンが「HyperX」ブランドから送り出す高品質ヘッドセット

ゲーミングヘッドセットといえば一般的には、マイクやイヤホンで有名な音響メーカー、サウンドデバイスを製造しているメーカー、そしてゲーミングデバイス専業メーカーなどの製品が候補に挙げられるだろう。しかしそんな中、思いもよらないメーカーが製品を提供しているのだ。

それが今回紹介するキングストンの「HyperX Cloud ヘッドセット」。6月に発売された製品だが、残念なことにそれほど話題に上っていない印象がある。しかしその質感は非常に高く、それでいて現在Amazon.co.jpにて9,980円(税込)というお手ごろ価格で販売されている。

本体カラーに合わせたブラックとレッドのが印象的

内箱にはしっかりとウレタンが敷き詰められており、9,980円で購入できる製品とは思えない高級感を感じさせる

質感の高いフレームとヘッドバンドが頭部への負担を軽減

キングストンといえばPC用メモリモジュールやSSDなど、フラッシュメモリで有名なメーカーだ。このキングストンがゲーミングブランド「HyperX」の名を冠して発売したのが、この「HyperX Cloud ヘッドセット」だ。スウェーデンのゲーマー向けデバイスメーカーであるQPADとの共同開発されたこのモデルは、たしかに質実剛健なQPADのヘッドセットの特徴を備えている。

アルミ製のしっかりとしたフレームとラバー加工で覆われたスピーカードライバーは頭からズレることなくしっかりとフィット。ヘッドバンドはHyperXのロゴが刺しゅうされたレザー製のヘッドバンドには柔らかなパッドが入っており、頭部への負担を軽減してくれる。ヘッドセットから延びるケーブルは布スリーブ加工済み。

キングストンから発売されたゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud ヘッドセット

ヘッドバンドにはレザー素材が用いられており、HyperXのロゴが刺しゅうされている

コネクタは3.5mmヘッドホン/マイク端子となっており、そのままPCに接続することが可能だ。またダイヤル式のボリューム、押しボタン式のマイクミュートボタン、トグル式のマイクミュートが搭載されているリモートコントローラーも同梱されている。

「HyperX」のロゴが印刷されたリモートコントローラー。ボリュームダイヤルと2種類のマイクミュートを搭載しており、使い勝手が良い

使い分けられるレザー素材とベルベット素材のイヤーパッド

53mm径という大きめのスピーカードライバーを搭載しており、すっぽりとはいかないが装着時には耳をしっかりと覆ってくれる。ゲーミングモデルらしく、密閉型のダイナミック方式を採用しており、周波数特性は15Hz~26kHz。全体の形状はQPADの「QH-90」に非常に近いが、スペック上の数値は微妙に違うため、恐らくキングストンによるカスタマイズが施されているのだろう。イヤーパッドにはレザー素材が用いられたものが取り付けられているが、別途ベルベット素材のイヤーパッドも同梱されている。ともに内部に低反発素材が使用されており、付け心地は快適だ。実際にゲームをプレイして音を聞いてみると、QPADの他の製品に比べて若干ハイ上がりな印象を受けた。スペック上の周波数特性が「QH-90」と違うのはこのためかもしれない。

標準で取り付けられているのはレザー素材が使用されたイヤーパッド(左)だが、ベルベット素材のイヤーパッド(右)も同梱されている

左右のフレームはそれぞれ独立して長さを調節可能。左右とも約35mmの範囲で上下するので、好みの位置を探りやすい

グースネックを採用した着脱式のマイクは使いやすくTPOを選ばない

マイクは着脱式となっており、初期状態では差込口にQPADのロゴが入ったゴム製のカバーが取り付けられている。マイクは使わないときには案外邪魔になるものだし、持ち運ぶ際のサイズを肥大させがちなので、こういった配慮はありがたいポイントだ。またグースネックを採用しているため、自由な位置に調整できるのも実用性が高い。さらに、ヘッドホン端子とマイク端子を4極の3.5mmヘッドホン端子一本に変換するスプリッタケーブルによりiPhoneなどへも接続が可能。延長ケーブルや航空機内ジャックなども同梱しており、ゲーミングPCや家庭用ゲーム機だけでなく、幅広い用途で活躍してくれるだろう。

マイクを接続する端子は、ドライバーのL側に用意されている。QPADのロゴが描かれたゴムカバーで覆われている

着脱式のダイナミックマイクはグースネックを採用しており非常に柔軟性が高い。マイク位置を自由に設定できるだろう

マイク取り付け部のゴムカバーを外すと、内部に2極の3.5mmヘッドホン端子が確認できる。マイク使用時はコネクタの形状を合わせながらしっかりと接続しよう

マ延長ケーブルやスプリッタケーブル、航空機用ジャックなどを同梱しているため、環境を選ばず使用できるだろう

パッケージには、ヘッドセット本体と各種付属品を収納できるポーチが付属する。持ち運びの際に利用しよう

QPADの「QH-1339」を並べてみたところ。ドライバーのサイズは違うものの、フレームの設計などに共通点が見られる

税込1万円以内という価格を超えたハイパフォーマンスゲーミングヘッドセット

「HyperX Cloud ヘッドセット」をここまでざっと確認してきたが、なにより驚くのはその質感に対しての価格だ。アルミフレームやレザー、ラバーコーティング、布スリーブケーブルといった贅沢な仕様にも関わらず、税込1万円以内というのは、圧倒的なコストパフォーマンスといえる。だからといって音質が劣ることもなく、むしろこの価格帯のなかでも相当優秀と言っていいだろう。キングストンが「Pure Hi-Fi」を謳うのも納得だ。この「HyperX Cloud ヘッドセット」は現在Amazon.co.jpを中心に販売されており、実店舗で扱っているショップは少ない。それゆえに、多くのユーザーが実物を目にする機会が無いのはとても残念だ。実物に触れることがあるならば、ぜひ一度直接手に取って可能であれば音も聴いてみてほしい。きっと本機の価値に気付くことだろう。

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