また2015年の書き初めは“禁煙!”という人もいるのでは。「よし、止めよう!」そう思ったあなた、まずは何から始めるか?今回は「禁煙パッチ」で禁煙した編集部員のサクセスストーリーをお届けする。
禁煙パッチは薬剤師の説明を受けて購入する第1類医薬品、これは効果がありそうだ!
今まで何度も禁煙を試みてきたのだが、なかなか喫煙を止められなかった。どうしてかというと、タバコを吸わないとイライラするとか、タバコを吸う行為そのものが習慣になっていて、それを我慢できなかった。そんな中、禁煙パッチが気になった理由は、タバコに代わり、医薬品としてニコチンを吸収するため、貼っている間は吸いたい気持ちが抑えられるという点。薬剤師の説明を受ける必要はあるが病院に行く必要はなくドラッグストアや薬局で購入できる。説明を受けて買う薬なので効果も期待できるのでは、ということで、早速試してみた。
そもそも禁煙パッチとは二の腕の外側や背中等に貼ることによって、ニコチンを皮ふから吸収し、約8週間で無理なく禁煙するというもの。ニコチンを皮ふから直接入れるということに、ヘビースモーカーだった私も多少の不安はあった。しかし薬剤師から話を聞くことで、安心して、納得して、始められるのもポイントだと思う。
薬局やドラッグストアで購入できる禁煙パッチ。丸型で貼りやすいものや、画像ではわかりづらいが透明で目立たないものもある |
禁煙初日から、効き目を感じた!?
禁煙パッチには「STEP1」と「STEP2」という段階があり、最初の6週間はニコチン含有量の多い「STEP1」を貼り、その後含有量の低い「STEP2」を2週間貼るというもの。徐々に摂取するニコチンの量を減らしていくわけである。ニコチンの吸収量は商品によって異なるので、自分の吸っていたタバコのニコチン量や吸っていた本数などとあわせて薬剤師と相談するのもいいかもしれない。
初めて貼ったときは気持ち的なものが多分に大きいと思うが、貼った箇所が少しムズムズして、ジワジワ、何かが入ってくるような感覚が実際にあった。これは効いている感じがする!と。ジワジワくる感覚は最初の1~3日程度でその後はなくなった。中には具合が悪くなったり、胃が痛くなったり、肌が荒れたりするという人もいるかもしれないので薬剤師に詳しく聞いたほうが良いが、私は特にそういった症状がでることはなかった。ちなみに、背中や二の腕の外側など、毎日貼る場所を変える必要がある。
気になる効果だが、「感動した」という言葉をあえて使いたい。タバコを我慢しているという感覚ではなく、そもそも吸いたいという気持ちが起きないのだ。会社の退社間際、「あれ、今日タバコ吸いたくなっていない!」とデスクで思わず叫んでしまったくらいだ。今までは、タバコを我慢しているとソワソワ、イライラすることが多かったのだが、それがないのが不思議だ。
ニコチンを摂取しているのだからニコチン依存からは脱せられないのではという方もいるかもしれない。この点においては、禁煙は2つの我慢が必要になると私は考えている。1つ目はニコチン切れのイライラに対する我慢、そして2つ目は「タバコを吸う」という行為や食後の一服といった習慣の我慢だ。禁煙パッチを使うことにより、1つ目の我慢が必要なくなるので、禁煙の効率は格段にあがるはずだ。徐々にタバコを吸う習慣から離れていき、次にニコチン摂取から離れればいいのである。
喫煙者にとってタバコを吸う行為は、ある意味、チルアウトできる時間を持つということだと思う。このチルアウトの時間は大概習慣化されているので私は廊下を少し歩くなどで代替した。飴を舐める、ガムを噛むのもいいと思う。
貼って3日目、タバコの煙が本当に臭い!
私はものすごい喫煙者であったのと同時に、ものすごい酒好きである。今までの経験で言うと、飲み会では必ずタバコの本数が増える。1日に1箱吸うのが普通だったのだが、飲み会があると2~3時間で1箱吸ってしまうくらいタバコが進む。かつて禁煙を試みた際も、やはり一番の壁は飲み会の存在だった。禁煙開始初日が早速飲み会だったのだが、1日目ということもあって意志の力も大きかっただろうがパッチを貼っていたおかげで結構容易に耐えることができた。
その後、何回か飲み会があったが、喫煙者から勧められるタバコの誘惑も振りきり難なく我慢できた。禁煙パッチは飲み会の間も貼り続けることができるので、お酒が好きな人で禁煙をしようと思っている人にオススメといえるだろう。また、禁煙パッチの効果というわけではないが、後輩と飲みに行って目の前でタバコを吸われたが、タバコの臭いがすごく気になった。元喫煙者が何を言っているんだと思われるだろうが、煙が本当に臭い。「ああ、自分はこんなの吸っていたんだ」と今まで飲み会等で一緒にいた非喫煙者の方々へ反省の気持ちがわいたのだった。
私の場合は、実は最初の6週間 ほどで禁煙パッチを貼らなくても自然と禁煙できるようになった。タバコを吸っていたっけ?と本当にそんな感覚になっている。最近はタバコを止めたいという人がいたら、禁煙パッチを貼ってみれば?と勧めることにしている。年内に禁煙、来年こそは禁煙と思っている人がいたら是非禁煙パッチも選択肢のひとつにしてみてはいかがだろうか。