2014年4月より放送されたTVアニメ『悪魔のリドル』。そのエンディングテーマを集めたEDテーマアルバム「黒組曲・急」の発売を記念したイベントが2014年7月20日に虎ノ門・ポニーキャニオン本社1階 イベントスペースにて開催された。

(写真左より)荒川美穂、山田悠希、諏訪彩花

TVアニメ『悪魔のリドル』のエンディングテーマは1話ごとに異なるキャラクターが担当しているが、7月9日にリリースされた「黒組曲・急」は9話~11話までのEDテーマおよび全員曲「仰げば尊し」を収録。発売記念イベント「10年黒組臨時授業」は全12回の予定で、そのラストとなる7月20日に行われた11限目および12限目には、「黒組曲・急」に担当EDテーマが収録されているキャスト陣の中から英純恋子役の荒川美穂、収録曲はないがジャケットには登場している剣持しえな役の山田悠希、そして主人公・東兎角役の諏訪彩花が姿を見せた。

■「10年黒組臨時授業」11限目
ステージに登場した3人は、まず収録曲の感想から。レコーディングの際、「本当に純恋子の曲?」と思ったが、アフレコを経て納得したという荒川。一方、諏訪は身振り手振りをつけた動きながらのレコーディングで汗びっしょりになったというエピソードを披露する。黒組13人のメンバーの中で、唯一ソロED曲のない山田は、ちょっと拗ねた表情を見せつつ「ちゃんとレコーディングブースには行ってますから……」。なお、山田も参加している全員曲「THE LAST PARTY」は、ソロ曲の詞をアレンジしたようなフレーズが入っているとのことだが、山田のパートは「やり直したって 結果は同じで」。

来場者からのアンケートをもとにしたトークコーナー「10年黒組目安箱」では、「しえなちゃんがソロデビューするとしたらどんな曲がいいですか?」という質問に対し、山田は「前奏と1番のAメロBメロサビがすごくカッコよく始まって、2番になった途端に変調してリズムダウン……」と回答。そして、「諏訪さんはイントロをイメージしてください」というリクエストに対して諏訪はおなじみのイントロ芸を即興で披露する。なお、「今まで一番会心だと思ったイントロは?」という質問に対して、「(乙哉の)デレデデレデなんですけど、春紀さんのジュワーンも」と答える諏訪。立て続けに純恋子のイントロも披露するが、その完成度の高さに会場は大いに盛り上がる。「影で練習しました(笑)」(諏訪)。

「黒組危機一発」(いわゆる「黒ひげ危機一発」)のコーナーでは、まず荒川が黒ひげを飛ばし、罰ゲームとして「ファンキー殺し文句」を披露。続く2回戦は諏訪が負け、「最強に可愛い殺し文句」を披露する。すると、「じゃあ、しえなちゃんも行っとく?」と、いきなり山田にムチャ振りをする諏訪。結局、勝負に勝った山田も「ツンデレ殺し文句」を披露することに……。

■「10年黒組臨時授業」12限目
EDテーマミニアルバム発売記念イベントとして行われた「10年黒組臨時授業」もこの12限目がラスト。自らのソロED曲について荒川は「アップテンポの曲なので勢いよく歌いました。EDの映像とあわせて楽しんでほしい」と語る。一方、諏訪も「こういう歌を歌ってみたかった」と満足気な様子。8月24日に行われる「黒組PARTY!」についてのトークでは、「歌のところで"諏訪る"わけにはいかない」と気を引き締める諏訪に対し、「トークのところは大丈夫だよ」と荒川。「大丈夫って何が大丈夫なんですか!」(諏訪)。なお、印象に残っているシーンについてのトークでは、当初は7話で退場のはずだったというエピソードが山田から披露された(実際は6話で退場)。

「10年黒組目安箱」のコーナーでは、「身体のどこかを一カ所だけ機械にするなら」という質問に対し、「歩かなくても動けるように足にジェットをつける」という荒川に対し、山田は「毒が怖いので鼻と口を同時にさっと閉じられるようにする」と回答。また、「自分が演じるキャラクターの誕生日にあげたいもの」という質問に対して、「解毒剤とメガネ」(山田)、「ブーツとカッコいい服」(諏訪)と答える2人に対し、荒川は「(純恋子は)モノに困っていない感じなので」という理由で、「手作りのもの」、あるいは「一緒に料理をしたい」と回答した。

ここまで数々のドラマを繰り広げてきた「黒組危機一発」だが、ドラマはこの12限目にも用意されていた。一回戦は荒川が黒ひげを飛ばし、「鳰さん風殺し文句」を披露したが、続く2回戦は、最後まで黒ひげが飛ばないというミラクルが発生。ちゃんと刺さっていない剣があったために起こったアクシデントだが、"暗殺失敗"ということで、最後の罰ゲームは3人による即興会話で締めくくられた。

イベントも最後ということで、ラストは「仰げば尊し」をバックにエンディングトーク。「卒業おめでとう」と書かれたリボン記章を胸に、それぞれがイベントの感想を述べる。その中で、「アニメでメインの役を頂いたのは初めて、一生忘れないと思います」と涙する山田に会場全体から大きな歓声が贈られるなど、BGMと相まって最後は感動に包まれつつ、イベントは幕を閉じた。

(C)高河ゆん・南方純/KADOKAWA刊/「悪魔のリドル」製作委員