"ファストフード三昧"の食生活は不健康なの?

「太るからお肉は食べません」「食事はほとんどファストフードで済ませてます」……これらの食生活、どう思いますか。ここでは、一見理想的な食事に潜む落とし穴を紹介していきます。

菜食主義の落とし穴

ダイエットをしている女性の中には、野菜中心の食生活をしている方もいるのではないでしょうか。

実はこの食生活、健康的にやせないばかりか、様々な弊害を生むのです!

人間の体は、肌も髪も全てたんぱく質でできています。野菜中心の食事はカロリーは抑えられますが、必須アミノ酸が含まれたたんぱく質をとることがほとんどできず、肌つやを欠いたお肌になってしまいます。

そもそも、肉は糖質が低く太りにくい食材。ご飯やパンなどの糖質を控え、しっかりと栄養をとった方が健康的にやせられますよ。

ファストフードも飲み会もOK!?

また、特殊な時間帯の勤務の場合、食事のリズムも一般的なものとは異なっているケースも多いでしょう。でも、その人自身のリズムがきちんと守られていれば大丈夫。食事をとる時間帯ではなく、規則正しく食事をとっているかどうかが健康に関わるのです。

また、忙しいと「ついファストフードで済ませてしまう」という方もいるのではないでしょうか。確かに食べすぎはよくありませんが、ファストフードも食べ方によっては健康的な食事内容になります。

そのコツは、糖質を抑えること。バーガー類も、最近では、バンズの代わりにレタスを使ったものなどが出ていますよね。そういったものは理想的。サイドメニューは、フライドポテトや甘いデザートは避け、たんぱく質が豊富なフライドチキンをどうぞ。

そして、「体に悪そう……」と思っていても断れない「飲み会」。実は居酒屋メニューも、工夫をして選べば健康的な献立を作ることができます。お酒はビールや甘いカクテルではなく、低糖質の焼酎といった蒸留酒を選びましょう。ハイボールもおすすめです。

おつまみはからあげやしゃぶしゃぶ、刺身など、糖質が低くたんぱく質の多いものを選ぶと良いでしょう。もちろん、野菜もおすすめです。

会が進むにつれてお酒の量をだんだん減らしていったり、生もののおつまみを中心に食べたりと、体の負担が減るような工夫を心がけてくださいね。

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筆者プロフィール : 定 真理子(じょう まりこ)

新宿溝口クリニック・チーフ栄養カウンセラー。栄養療法により不妊症を克服(現在2児の母)したのをきっかけに、分子整合栄養医学を学ぶ。美容・アンチエイジング・ダイエット・不妊対策・子育てなど、女性ならではの悩みに対応した栄養指導を行う。

著書「女性のイライラがスッキリ消える食事
・定価: 1,400円(税別)
・発行: 株式会社マイナビ
・192ページ