日々の生活において、知らず知らずのうちにストレスはたまっていってしまうもの。つもりつもったストレスが爆発する前に、そのイライラを解消してくれるかもしれないレシピを管理栄養士が教えてくれた。
イライラによいとされるトリプトファンが豊富なメニュー
今回、イライラを吹き飛ばしてくれそうなオリジナルレシピ考案してくれたのは、国内で最も多くオフィスや病院などに産業系給食を提供しているエームサービスに所属する管理栄養士・松岡未希子さんだ。既報のように、生体内で精神を落ち着かせる作用がある脳内物質「セロトニン」をつくる際の原料となるアミノ酸「トリプトファン」が豊富な食材を使ったメニューを紹介する。
「具だくさん豆乳けんちん汁」
材料(4人分)
大根 80g / ごぼう 40g / 油揚げ 20g / しめじ 60g / こんにゃく 40g / 水 400ml / 顆粒(かりゅう)だし 小さじ1.5 / 白みそ 大さじ2 / 豆乳 200ml / 万能ねぎ 適量
つくり方
1.大根はいちょう切り、ごぼうはささがき、油揚げは短冊にカットする。しめじは石づきをとり、ほぐしておく。
2.こんにゃくは食べやすい大きさにカットし、沸騰した湯でゆでて水切りしておく。万能ねぎは小口切りにカットする。
3.熱した鍋に油をひき、1と2を入れる。軽く炒めて水を入れ、火が通るまで煮る。
4.火が通ったら火を弱め、顆粒(かりゅう)だしを加える。
5.白みそを溶かし入れ、豆乳を加える。
6.沸騰直前に弱火にし、あくを取り除く。
7.器に盛り、万能ねぎをちらす。
豆乳は沸騰させると分離してしまうので、分離しないように気をつけながら調理するのがコツとのこと。
「厚生労働省が推進している健康作り運動の『健康日本21(第2次)』では、健康増進の観点から毎日350gの野菜を摂取することを推奨していますが、多くの人が350gに達していないのが現状だと思います。そのため、野菜をたくさん食べてもらえるようにけんちん汁にしました。栄養素が水に流れ出してしまう食材もありますが、溶け出した栄養素も汁ごと摂取できるのがいいですね」。
監修者プロフィール
松岡未希子
スポーツ施設から病院施設にいたるまで、幅広いフードサービスを提供しているエームサービスの品質管理本部IDSセンターに所属。同社が食事を提供している施設への企画づくりに携わるほか、所属する管理栄養士育成の研修なども行っている。