NVIDIA GeForce GTX 860M搭載のグラフィックス強化ノート

マウスコンピューターの大型ノートPC「m-Book W」シリーズは、17.3型のディスプレイを搭載し、グラフィックス能力を強化したモデル。GPUにNVIDIA GeForce GTX 860Mを搭載したことで、ノートPCでありながらゲームも映像編集も快適に楽しめる、デスクトップPC並みの能力を持っている。

ユーザーが自分の好みに合わせて構成をカスタマイズできる、BTO対応製品だが、ベースとなるモデルも複数用意されている。今回はその中から、SSDとHDDを搭載することで、高速なレスポンスと十分な記録容量を両立させたモデル「MB-W800S-SH」を試用した。どのような使い勝手なのか、詳しく紹介しよう。

17.3型ディスプレイ搭載のグラフィックス強化ノート「MB-W800S-SH」

高解像度のノングレアディスプレイ搭載で快適

試用機はWindows 8.1 64ビットを搭載した標準構成だったが、BTOでWindows 8.1 Pro 64ビットも選択可能だ。また、Windows 7 Home PremiumやWindows 7 Ultimateなど、Windows 7の各エディションを選択できるモデルも用意されている。OSの選択肢が豊富というのは、マウスコンピューターのような直販系メーカーの強みといえるだろう。

本体サイズはW413×D277.5×H17.5~44mmで、重量は約3.2kg。17.3型ディスプレイを搭載しているだけあって、かなりのボリューム感はあるが、大きさの割にはそれほど重くなく、屋内での部屋移動程度ならば苦もなく行える。もちろん、利用しないときには棚などにすっきりと収納する、というような使い方も可能だろう。

デザインは全体的にマットな質感で、トップカバーはグレー。長辺に平行する形でヘアライン風のパターンが刻まれており、素手で持ったときの汚れなども付きづらい。縁を斜めに切り落とした形状で、角だけは危なくない程度に丸められているが、全体的に直線の目立つシャープな印象となっている。

ディスプレイは光沢のないノングレアタイプで、長時間利用しても目が疲れにくい。解像度は1920×1080のフルHD対応で、17.3型という物理的な広さとあいまって非常に広々と快適に利用できる。タッチ操作には対応していないが、さまざまな用途において抜群の使い勝手を実感できるはずだ。

直線の目立つシャープなデザインの本体は、全体的にマットな素材を採用

タッチ非対応のノングレアディスプレイを搭載

テンキー付きのキーボードと充実のインタフェースが魅力

キーボードはアイソレーションタイプのテンキー付き。キーピッチは約19mm、キーストロークは約2mmで、キーは比較的しっかりと押し込めるという感覚だ。配列やキーサイズの変形もなく、戸惑うことはないだろう。タッチも軽く、とても入力しやすいキーボードだ。なお、タッチパッドにはボタン独立型のものが採用されている。

インタフェースは大型モデルらしく充実している。まずヒンジ側にミニRGBポートと、電源コネクタが並ぶ。つなぎっぱなしのケーブルは背面という状態になるから、据え置きで利用する場合、本体左右がすっきりするのは好感が持てる。

テンキー付きの入力しやすいキーボードを搭載

ヒンジ側にミニRGBポートと、電源コネクタがある

本体左側面にはUSB 2.0ポート×1と、S/PDIF出力端子、マイク端子、ヘッドフォン端子、ブルーレイディスクドライブがある。右側面にはマルチカードリーダー、USB 3.0ポート×2、eSATA/USB 3.0コンボポート×1、HDMIポート×1、有線LANポートが並ぶ。特に不足もなく、USB端子も左右で合計4つと十分な数だ。

本体左側面にUSB 2.0ポート×1、S/PDIF出力端子、マイク端子、ヘッドフォン端子、ブルーレイディスクドライブを配置

本体右側面にはマルチカードリーダー、USB 3.0ポート×2、eSATA/USB 3.0コンボポート×1、HDMIポート×1、有線LANポートが並ぶ

光学ドライブにはブルーレイディスクドライブを標準装備

ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラが埋め込まれている